海鮮丼だけじゃない!西浦漁港の食堂「かずら」で魚のおいしさを再発見
玄界灘に面した糸島では、季節によってさまざまな魚が水揚げされています。
糸島で魚と言えば、海鮮丼を思い浮かべる人も多いかもしれません。
実は、海鮮丼以外にも新鮮な魚を味わえるお店はたくさんあるんです!
今回は、魚本来のおいしさを再発見できる、そんな定食屋をご紹介します。
目次
イサキやキントキにイカ…地の魚のおいしさを定食で味わおう
倉庫としての面影を残す、開放感のある店内
今回紹介するのは、福岡市西区にある西浦漁港の食堂「かずら」さんです。
お店までは、西九州自動車道・今宿ICから車でおよそ20分で到着します。
入口には、海や山、魚をイメージした染物の暖簾がはためいています。
木目とコンクリートを基調とした店内は広く、開放的な雰囲気。
光が差し込む大きな窓からは漁港の風景や西浦の海を眺めることができます。
実はこの建物、もともと漁に使う綱を保管しておく倉庫だったのだとか。
店舗として再利用するために内装をリノベーションしたほか、店内に並ぶテーブルや椅子も手作りしたそうです。
言われてみると、所々に倉庫の面影が。無骨さと新しさが融合した素敵な空間になっています。
「定食を通して、魚を食べる文化を守りたい」
店長の古賀研人(こが けんと)さんは、西浦漁港の近くで生まれ育ちました。
料理人として、洋食を中心に経験を積んで来た古賀さん。
地元で魚のおいしさを伝えたいという思いから、2023年10月にお店をオープンしました。
「かずら」という店名は、西浦で盆の時期に行われてきた行事「かずら引き」から取ったものなのだそう。
「昔は一大行事だったかずら引きですが、年々、人が離れて行っています。魚も同じで、最近は食べる機会が減っていますよね。魚のおいしさを改めて知ってもらうことで、日本の文化を大切にして欲しいという願いを込めました」
お店では、西浦漁港で揚がった地の魚をはじめ、古賀さんが本当においしいと感じた魚を買い付け、定食として提供しています。
調理法は、焼き魚・煮魚・フライの3種類。
魚の種類は日によって変わり、それぞれ値段は1,700円から1,900円ほどです。
大満足のボリューム定食!
この日のおすすめは「キントキの煮付け」。
●煮魚/キントキ 1,830円(税込)
出てきたお皿には、大きなキントキがまるごと鎮座しています。
甘辛いタレでよーく煮込まれたこの色…、日本人としてはたまらないビジュアルです!
どの定食もメインの魚料理にごはん、味噌汁、小鉢2種類、そしてお刺身がセットになっています。
キントキの身はタイに似ていて、白くてふっくらとしています。食べてみると甘味とうま味がじわ~っと口の中に広がりました。
タレに絡めると、もうご飯が止まりません。
かずらさんでは、魚の骨を取ったりせずにそのまま調理しています。
「魚をそのまま食べるという感覚を知って貰うため、あえてそうしています。子どもから大人まで、新鮮な魚ってこんな味なんだ!と感じてもらえたらうれしいです」
セットのごはんや刺身にもこだわりが
羽釜で炊いているというごはんも、またおいしい!
驚くことに、ごはんと味噌汁はお代わり自由。お腹いっぱい食べたい時や、思わずごはんが進みすぎてしまった時にはありがたいサービスです。
お刺身はその日の朝にさばいたメジナ。ぷりぷりと弾力があり、キントキと同じく甘くておいしい!
もちろんお刺身も季節や日によって変わります。
スーパーのお刺身コーナーでは見ることの少ない、糸島ならではの魚との出会いがありそうです。
今後は朝食も味わえるように!
現在は昼からの営業となっているかずらさんですが、近いうちに朝食もスタートする予定です。
「干物を使った定食を提供したいと考えています。それに、魚の出汁を使ったフォーなど新しいレシピにも挑戦したいですね。楽しみにしていてください」と古賀さん。
お店のインスタグラムでは、穏やかな西浦の海や詳しい営業日などを発信しています。
朝食が始まる時期についてもインスタグラムを通してお知らせするそうなので、食べてみたい!という方はぜひチェックしてみてくださいね。
INFORMATION
店名:
かずら
住所:
福岡県福岡市西区西浦字サガリ1078-26
電話番号:
090-8763-4680
営業時間:
11:00~18:00(L.O 17:00)
定休日:
月曜日、不定休
※詳細は公式インスタグラムにて要確認
一人当たりの予算:
時価
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