お寺でまったりカフェタイム。お坊さんが営む「おてらかふぇ和休」

お寺でまったりカフェタイム。お坊さんが営む「おてらかふぇ和休」

お寺と聞くと、普段なかなか訪れる機会がなく、ちょっと敷居が高いというイメージがありますよね。
今回は、そんなイメージを変えようとお坊さんがオープンしたカフェを紹介します。

手作りのありがた~い!?スイーツを楽しみながら、ほっとひと休みできる空間です。

本わらび粉をたっぷり使った自慢の「わらび餅」に舌鼓

自然に囲まれた歴史あるお寺へ

おてらかふぇ和休(わきゅう)」さんは、名前の通り「妙休寺(みょうきゅうじ)」さんというお寺の一角で営業している、とっても珍しいカフェ!

お寺は、西九州自動車道・前原ICから車で5分ほど、白糸の滝へ向う途中にあります。

JR筑肥線・筑前前原駅からは車で約8分で到着します。

入口にはのぼり旗が立っています。

道路からも見つけやすいので、車で訪れる際には目印にしてください。

案内に従って進むと、立派な本堂が目に飛び込んできます。

妙休寺さんは、400年以上の歴史がある浄土真宗本願寺派のお寺です。

1615年、久留米に建立し、1706年に現在の場所に移ってきました。

カフェがあるのは、本堂に向かって右側の敷地。

正面には、車20台ほどが停められる広い駐車スペースがあります。

 

「お寺を身近に」副住職さんがオープン

お店を営むのは、副住職の和田出(わだ いづる)さんです。

社会人として働いた後、実家の後を継ぐため京都で修行を重ね、副住職となった和田さん。

世間の“寺離れ”や地方の過疎化が進むなか、若い世代にもお寺や仏教に興味を持ってもらいたいと考えていたそう。

「堅苦しいイメージを払拭し、もっと身近に感じてもらえる場所にしたい」という思いから、2022年8月にカフェをオープンしました。

店舗があるのは、本堂から続いた建物のなか。

もともと法事などの際に客間として使っていた部屋を利用しています。

まずは、外のカウンターで好きな商品を注文し、受け取った商品を持って店内に移動します。

ダークブラウンのデッキ席は、カフェを営業するにあたって増築したもの。

ペットの同伴もOKです。風にあたりながら、お庭の景色も楽しめます。

心地よい音楽が流れる店内は、もちろん和室。4人がけのテーブル席が2つ並んでいます。

部屋の中心には立派な仏壇が…!

畳とほのかなお香のかおりに包まれて、なんだか懐かしい気持ちになってきます。

正座で席につくと、「楽な姿勢でいいですよ」と声をかけてもらえました。

 

「おてらかふぇ和休」さんのオススメメニュー

お店で提供しているメニューはこちら。

このなかから、いくつかオススメのメニューを紹介します。

●わらび餅セット/コーヒー 500円(税込)

実はこのわらび餅、和田さんが手作りされているというから驚き!

食感にこだわり研究を重ねた結果、本わらび粉を多く使うことで“もっちりトロっと”な食べ応えに。

優しい甘さで、いくつでも食べられそう!きな粉と黒蜜をかけていただきます。

コーヒーは、糸島の「森とコーヒー。」さんの豆を使った一杯。今回はアイスを注文しましたが、すっきりした味わいでわらび餅との相性も抜群です。

とことん和風で味わいたい方には、お茶のセットもありますよ。

わらび餅とコーヒーはテイクアウトができます。ドライブでふらっと立ち寄ってもよさそうですね。

 

●ふわかき氷/イチゴ 400円(税込)

和休さんのもうひとつのオススメは、見た目もかわいいかき氷!

和室とかき氷、夏休みを思い出させる組み合わせでノスタルジックな写真が撮れそう。

サクサクふわふわな氷に、イチゴのシロップとジャム、そして練乳がたっぷりかかっています。

一口食べると、口の中にイチゴの甘さが広がります。

てっぺんに乗っているのは、生クリームとイチゴのパウダー。

氷と一緒に食べることで味がなめらかになるので、味変しながら最後までおいしく食べることができますよ。

味はイチゴ、マンゴー、宇治抹茶の3種類。夏限定の販売です。

 

非日常な空間でひと休み

カフェの利用者は、希望すれば本堂も見学できるそう。

また、同じ敷地内では和田さんの奥さんがネイルサロン「REETHI MM(リーティエム)」を営んでいます。

カフェにネイルサロン…、斬新なアイデアでお寺のイメージチェンジを図る和田さん。

お客さんにとってどんな場所でありたいか聞いたところ、「時間に追われる日々のなか、お寺という非日常な空間でゆったりと過ごしていただきたいです。」と話していました。

 

本業のお坊さんのお仕事との兼ね合いで、カフェは不定期営業になっています。

営業日については、お寺のインスタグラムでお知らせしているとのこと。訪れる際には忘れずにチェックしてくださいね。

 

INFORMATION

店名:

おてらかふぇ和休

住所:

福岡県糸島市本1991(妙休寺敷地内)

電話番号:

092-322-3486

営業時間:

12:00〜16:30

定休日:

不定期
(営業日はインスタグラムにて発信)

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
中山 さおり

中山 さおり

公認ライター

連載賞 2023

連載賞 2023

2023年にメディア上にて、連載記事を担当したライターに贈られる賞です。

放送局の記者を経て、現在はライターとして活動中。東北生まれ、東北育ち。2022年、東北を飛び出し九州・福岡へ。料理とサッカー観戦(主にJリーグ)をこよなく愛する。休日や天気のよい日には、愛車で糸島をドライブし、美しい風景やグルメを開拓中。