五感を満たす島で心も充電しませんか?〜糸島唯一の有人島「姫島」への船旅〜

五感を満たす島で心も充電しませんか?〜糸島唯一の有人島「姫島」への船旅〜

糸島の青を超えた海の蒼さ

潮風に当たった肌のベタつき

漁師さんが繕う漁網の独特の匂い

あちこちから聞こえる脱力した猫の声

ここに、「姫島(ひめしま)」で感じた4つの感覚を並べてみました。残りの1つの感覚を最後にお伝えしますね。

どこか懐かしくなる島「姫島」

離島と聞くとワクワクしますか?

糸島の漁港から船に少し乗ると現れる島、姫島。糸島唯一の有人島です。

 

わずか20分ほどの航海で行ける離島への行き方

船に乗りますので、まず岐志漁港に行きましょう。牡蠣小屋で有名な場所ですね。

そこに「渡船ひめしま無料休憩所」があります。時間が許せば駐車場近くの岐志観光休憩所で地元のお野菜を見るのも楽しいです。

岸壁に船が停まっていれば乗組員さんに乗船可能か聞いてみましょう。

乗船すると船には4パターンの客席があるのが分かります。

階段を少し下る船内と乗ってすぐのところの椅子、荷物を置いたり船酔いした人が横になれそうな絨毯スペース、そして外の船尾です。

船賃は乗船して中で払います。乗組員さんが来られるので片道470円の船賃を帰りの分まで払ってチケットをいただきます。

いざ、出航です!

夏場は海を覗くと驚くほどの大きさのクラゲが何も考えずに漂っています。ん?考えているのでしょうか。

そのクラゲをかき分け港を出ると、右手に別荘地、左手に船越の別荘地ラウベンコロニーがあり豊かな風景が広がります。

 

船酔いの対処法

いよいよ景色が途絶えて玄界灘に入ります。玄界灘は外海、つまり荒い海です。

波は高く航路に対して風は横風。ということは、揺れる!!!ということです。

ここで揺れが苦手な方は脱落しそうですが、ここで姫島に帰る島民の方に教わった船酔い対策をお伝えします。

島民の方いわく、胃が揺れて酔うのでお腹に力を入れるのが船酔い対策のポイントだそう。

そして筆者からのおすすめの対処法は「波に乗る」です。

少し上級でしょうか。サーフィンのイメージで、揺らされるのではなく波に乗るのです。

 

観光地でない姫島を見るおすすめの姿勢

揺れる島から揺れる甲板に降り、岸壁に移るとホッとします。揺れないとは安心感があるものです。

歩いて行くと目に入ってくるのは、海岸沿いの漁師小屋群、漁の道具、漁網などなど。

そう。この島を支えているのは水産業です。

島民以外の方の多くは釣竿を抱えた釣り師であり、観光地でないこの地は日常の生活が営まれてる場所なので、生活空間にお邪魔していることを意識しておくと良いかも知れませんね。

 

幾つかの味わいスポット

漁船のエンジン音が響き、人がいれば話し声、そして静かな猫のため息が。ふにゃ〜。

警戒が要らずに伸び切ってぬくぬくしているような幸せな声。

この島の自動車は事業用なのでナンバープレートがありません。そして自動車より多くある輸送手段はリヤカーなのです。

あちこちに停まっているリヤカーを見ながら島の住宅路に行きましょう。横路に入ると鳥居があり階段が伸びています。

姫島神社です。

上段の境内から見晴らすと姫島湾に伸びる家々の屋根が美しく、しばらく見入ってしまいます。

漁師さんの安全を守り島の自然を守っているのでしょう。小さい神社に包容力を感じます。

あちらこちらに停まっているリヤカーを見ながら細道の奥に進みます。ここがなんとも風情豊かな味わいポイント。

神社下の幅2メートルくらいの生活道路を静かに歩くと、開いた玄関に網戸が付いたおうちばかり

ここは本当に令和の日本なのでしょうか。穏やかな空気が昭和のままの不思議な郷愁を感じます。

岸壁に道を進むと猫たちの昼寝場所に差し掛かります。猫と、ときどき会う島の方に挨拶しつつよく見ると島の人々の背中に同じマークが!?姫を丸で囲んだマーク!!

みなさん、姫島島民オリジナルTシャツを着られていました。どんだけ~!

みなさんの姫島愛がこちらにも伝わってきます。

近くのお店に売ってあるこのTシャツ…思わず買いたくなりました。

開けた公園で遊んでいる近所の子どもたちとお母さん、その辺りのおじさん、おじいさんたちなんて平和なのでしょう。

もう、ここまで来ると言葉も多くなくなり島の空気に浸る幸せをひしひしと感じます。

さてさて、最初に書いてない五感の残り、食感を満たすお食事処に行きますか。いえ、残念ですが今はありません。

以前は民宿やお食事処があったのですが店を閉じてしまいました。

なので、必要なものは島唯一のお店シーガルショップで購入してくださいね。

では、最後の感覚は?

音、視界、匂い、肌感に加えて言えるのは心の感覚、心地よい充足感でしょうか。

ここに来るとそんな気持ちになる豊かな時間を過ごすことができました。

姫島に心の充電に行かれる場合は、出来るだけ晴天で風のない日を選び、船の帰り時間をチェックしておいてくださいね。

では、姫島への旅に行ってらっしゃい!

INFORMATION

店名:

市営渡船 ひめしま

電話番号:

運航中|090-3326-5382 糸島市地域振興課|092-332-2062

一人当たりの予算:

片道¥470

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

 

 

WRITTEN BY
ユカリンゴ

ユカリンゴ

公認ライター

「よく働きよく食べよく遊ぶ」がモットー。 料理をすることや外食が好き。老若男女、人も大好き。自然や花、植物を育てることも好きです。 糸島生まれの糸島育ちで、質の良い郷土のものを探して楽しんでいます。