【糸島市鹿家地区】癒しの砂の音と感触「姉子の浜」

【糸島市鹿家地区】癒しの砂の音と感触「姉子の浜」

糸島市の姉子の浜(あねごのはま)は二丈パーキングエリアすぐの砂浜で、鳴き砂で知られています。

鳴き砂というのは、砂浜を歩くときにキュッキュッっという不思議な自然現象。

なぜそのような現象が起きるのか、実際に訪れ、そして調べてみました。

神秘的で心地よい癒しの音と砂の感触、糸島の「姉子の浜」

鳴き砂が有名な「姉子の浜(あねごのはま)」

糸島市の二丈鹿家地区に広がる姉子の浜(あねごのはま)。
JR鹿家駅から徒歩25分ほど、二丈パーキングエリアの目の前です。砂浜は長さ約1.1キロ、幅約20メートルほどの弓状で、昔から鳴き砂の浜で知られています。

 

糸島の鳴き砂

「鳴き砂」という変わった自然現象。海岸の砂浜を歩くときにキュッキュッっという不思議な音がします。
砂の正体は「石英」の砂つぶ。石英を含んだ砂は、きれいな海水で十分洗浄されていると表面の摩擦 が大きくなり、砂に力がかかった時に音が出るのだとか。糸島花崗岩の脊振山系からの恵みで、さまざまな要素が重なって音が出るのだそうです。不思議ですね。
昔から姉子の浜の鳴き砂は親しまれていましたが、戦後に環境が悪化して砂が鳴かなくなり、1993年 (平成5年)頃から復活! 再び鳴き始めるのは、全国的にも稀な例です。
全国の海岸では徐々に鳴き砂が減少しており、全国では約30の鳴き砂の浜が残っているそうですが、そのひとつが姉子の浜です。
最近大きな環境問題となってきている「マイクロプラスチック」は、この砂浜にも多く漂着していて心配されています。砂の音がするのは、ごみが少なく美しい砂浜の証拠。鳴き砂の砂浜を残していくことは、大きな課題になっています。

 

実際に歩いてみた

どんな音がするのかワクワク。実際に歩いてみました。
二丈パーキングで車を降りるとすぐ下に砂浜が広がっています。こちらは観光案内所やお手洗いもあるので休憩に利用する人が多く、天気の良い日は駐車場に多くのバイクが。駐車場も広くて快適です。カップルや家族連れも多く小さな子が波打ち際で遊んでいました。みなさんのんびりと海を楽しんでいます。

こちらはパーキングの真下からの写真です。よく鳴く場所は左奥に見える建物の下あたりです。パーキング内の観光案内所で教えてもらいました。場所によってよく聞こえる所とそうでもない所があるようです。聞いておいてよかった!

観光案内所では鳴き砂のおススメポイントや歩き方を詳しく教えていただきました。ついでに観光パンフレットやロードマップも入手。糸島観光マップは見やすかったので自宅に貼ってあります。
案内所では他にも季節の花の開花情報やイベント情報、気になる観光スポットの行き方などを教えていただきました。いつもあたたかくおもてなしして下さいます。

観光案内所の中では鳴き砂のお試しができます。器の中に砂が入っていて、棒でキュッキュッっと押し付けるようにすると小さく音がします。天気の良い日はよく聞こえるそうですよ。
あー!こういう音なんですね。きしむような音というんでしょうか、小さな音ですが、砂粒たちがひしめきあって音を出しているんだと思うと感激です。
天候が悪く鳴き砂を試すことができない場合もこれで音を聞くことができます。おもてなしの気持ちが伝わるよいアイディアだと思いました。

実際に歩いてみたところ、なかなかうまくいかずに苦戦しました。雪の上を歩く時のすり足を強くしたようなイメージです。しばらくすり足…すり足…。言葉で説明するのは難しいですね。
がんばって歩き回りましたがコツがわからずウロウロ、ウロウロ。
あきらめようとした頃、急にキュッキュッっとちいさな音が!
感激して「おお~」と独り言を言ってしまいました。
コツをつかんでからは、簡単に連続して音が出るようになり、楽しくてずっとすり足…すり足…。
小さくキュッキュッっと音がするとちょっと嬉しくなります。想像以上に感激しました!

今まであまり注目したことがありませんでしたが、今回一緒に出掛けた家族と思いがけず大盛り上がりでした。自然学習にもピッタリ。大人も自然との触れ合いを感じるよい機会ですね。糸島を訪れた際には、姉子の浜へ足を運んでみてください。

INFORMATION

店名:

姉子の浜

住所:

糸島市二丈鹿家 二丈パーキングエリア付近 

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 
WRITTEN BY
hiro

hiro

公認ライター

ドライブが趣味の小学生ママです。行き先は海、山、パワースポット、温泉、酒蔵めぐりなど。 ショッピングや食べ歩きも大好き! コレクションは御朱印、御当地ワンカップ、陶器市で買うおちょこ。