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ずっと魅力的なまちであってほしい!糸島市の自然を守るための知恵がいっぱいな「Ito to Shima de 森もり」
「Ito to Shima de 森もり」とは?
森林に寄り添い、里山保全・放置竹林問題解決・地球温暖化防止に取り組んでいる「Ito to Shima de 森もり」さん。資源を持続可能な形で循環させ、自然豊かな地球環境を次世代に繋ぐことを目指し、20人で活動されています。
代表の福岡県出身緒方さんは、関東の方で里山保全、耕作放棄地の再生を目的にNPOに参画して活動されていましたが、福岡県にUターンした際に糸島で今までやってきた社会活動の経験をフィードバックしたいという想いから「Ito to Shima de 森もり」をスタートさせました。
自然豊かで一見問題なさそうな糸島市ですが、どのような問題を抱えているのか、みなさんは分かりますか?自然豊かな糸島市ならではの問題を、2つご紹介します。
①里山問題
里山とは昔は人も動物もいるような区域のことです。今は手が入らなくなり、人が立ち寄らないような森に。そんな理由から、糸島市では、かつて里山と呼ばれていた区域がイノシシのような動物しか入ってこない区域になってしまい、人間と動物のエリア分けをした際、動物のエリアが人家まで及ぶようになってしまいました。
それにより、農作物の鳥獣被害が発生するという問題が起きてしまっています。
②離農問題
農家をやってきていた人たちが高齢化を迎え、後継者が居なくなる。何年も畑を作っていない、ということが散見されるように。
農業は世の中の物流ネットワークに左右されるため、農作物の生産高が落ちてしまうことも少なくありません。農業をするにあたってコストのかかるような農薬、化学肥料を使っていたような方々も、価格の高騰化に苦しんで離農しようと検討される状況が続いています。
これらの問題を、「Ito to Shima de 森もり」さんはどのようにして解決しようとしているのでしょうか?
まずは竹林整備から。あらゆる問題の解決には竹が欠かせない!
「Ito to Shima de 森もり」さんでは、まず竹林整備を通して里山保全に貢献しています。糸島市には人家の隣に竹が生えている場所が多々あります。そこはもともと里山だった区域です。
「電気を流すような電柵にたよらず、もともとあった緩衝地帯を作って、人間にも動物にも優しい、そんな生活スタイルを取り戻したい。」
適度に手を入れて、人も動物も入ることができるようなグラデ―ションの部分を作ることによって鳥獣被害を低減できるようにされています。
竹は伐採されるだけ?なんと伐採された竹は、そのあとさまざまなものに進化していくのです!
竹は万能薬
竹林整備の延長線上に「離農問題」を解決するヒントがあります。「Ito to Shima de 森もり」さんでは、竹を伐採したあとに竹を使用したさまざまな商品も作っています。ひとつは竹チップ。これは土壌改良剤になり、海外から農薬などを輸入せずとも立派な農作物を作ることができます。
実は、竹200キロを燃やして炭にし、炭を土に返すだけで、普通車1年間の二酸化炭素の排出量を削減できるんです!土中に返すことで、大気中の二酸化炭素を放出せずに済むそうです。
面白いのが竹炭パウダーがNextココアパウダーになるということ。
農業用の資材として使う炭とは違う作り方で、陶芸をするような窯で3日間かけてゆっくりと焼いて炭化し、粉末状にすることで、食糧の添加剤として使うことができます。このパウダーには腸内環境を整えるデトックス効果、悪玉菌を吸着して身体の外へ出す効果があるんですよ。
竹炭パウダーはベーキングパウダーとしての役割もあるのですが、お菓子作りで黒っぽい色を出すときに良く用いられるココアパウダーの代わりにも使用することができます!
ココアパウダーも輸入食品のひとつ。せっかく日本の竹から作られる炭で色を出せるなら、竹炭パウダーを使い、ついでに環境にも身体にも良いことができるなんて、素敵じゃないですか!?
「Ito to Shima de 森もり」で農学校を作ろう!
福岡にUターンしたときから計画していた「自然栽培の農学校」の立ち上げ。2022年9月にその夢をかなえ、小学校1年生から80代の方が通う農学校が開校しました。
これを通じて「ベランダでも簡単に野菜が作れる」「自分で野菜が作れる」ということを発信し、これからの世の中の食糧問題への不安が軽減されることが目標です。
安心してもらえるような世の中に。また、学校をダイバーシティに。福祉の方と連動して、個性を持った人たちが安心して働け、生活できるような環境づくりも行っていくそうです。
あなたにとっての糸島市とは
「Ito to Shima de 森もり」代表の緒方さん。緒方さんのお母さんの地元が糸島市であったことから、幼少期から糸島市によく遊びに来ていたそう。そんな緒方さんにとっての糸島市とは…?
思いやりやもてなしの心を持つ、みんなに優しいまち
とのこと。糸島市の一番の武器、自然を守って、50年後も100年後も、「糸島って本当にいいところだね」といわれる地域にしたい、宝物を守っていきたい、と語ってくれました。
最後に
「Ito to Shima de 森もり」さんでの活動は誰でも参加することができます。参加方法はSNSでメッセージを送るだけ。
環境問題解決に興味がある方、糸島市についてもっと深堀りしてみたい方はぜひ連絡してみてください!
INFORMATION
店名:
Ito to Shima de 森もり
住所:
福岡県糸島市新田79
電話番号:
092-322-1419
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。