糸島ハロークラフト
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焼き物好きにはたまらない、芥屋にある糸島唯一の登り窯「唐津焼 高麗窯」を探訪!<①基本情報編>

焼き物好きにはたまらない、芥屋にある糸島唯一の登り窯「唐津焼 高麗窯」を探訪!<①基本情報編>

みなさんは焼き物と聞いて、何を思い浮かべますか?

伊万里焼、有田焼、波佐見焼など、イメージする焼き物は人それぞれでしょう。

筆者は今回、芥屋にある糸島唯一の登り窯「唐津焼 高麗窯」さんを探訪。

そこには、筆者にとって新鮮な驚きと発見が数多くありました。

古唐津に興味を抱き、クリーニング屋から窯元へ。見ているだけで楽しくなる、多種多様な焼き物が並ぶ「唐津焼 高麗窯」

アクセス

「唐津焼 高麗窯」(以下、高麗窯)さんは、JR筑肥線の筑前前原駅から車で20分のところにあります。

筆者が車に乗ってイオン糸島ショッピングセンター、志摩中学校経由で向かったところ、途中に何ヶ所か「高麗窯1キロ」などと書かれた看板があったので、同じルートで行かれる場合は迷うことはないでしょう。

反対の新町漁港・岐志漁港経由で行く場合は、漁港のそばを通った後、広々とした田んぼを左右に見ながら直進し、ちょっとした森を抜けたところに高麗窯さんがあります。

右手に「Cafe琥珀」というお店が見えるので、そちらを目印にすると良いでしょう。

さらに、高麗窯さんのお店の前には「窯元前」という昭和バスのバス停があります。

バスで訪れる場合には「窯元前」で下車しましょう。車の場合も、このバス停を目印にするとわかりやすいです。

 

高麗窯の内外の様子

高麗窯さんを外から眺めてみると、3つの壺が置いてあり、1つひとつに「高」「麗」「窯」と書かれていました。

建物は昔ながらの家屋といった感じで、筆者はこういった建築物を見るのが大好きです。いつか住んでみたいとも思っています。

店内に入ると、古家 義弘(ふるや よしひろ)さんが出迎えてくれました。

お互いに名刺を交換すると、古家さんは畳の上に座り、筆者もそばの椅子を勧められたので着席しました。

さまざまな焼き物が所狭しと並べられた畳の上

焼き物が好きな人にとっては、まるで夢のような光景に違いありません。

足元がすごく温かいので、なぜだろうと思い辺りを見回して見ると、近くに薪ストーブのようなものが置いてありました。

その上では、熱いお湯をいっぱいにたたえたヤカンがシューシューと音を立てています。

 

まずは店内をひと巡り

お店の中に並べてある焼き物たちが気になって仕方なかったので、古家さんからお話を伺う前に、いったんお店の中を見て回ることにしました。

店内は明るすぎず、窓から差し込む朝の光が何とも言えぬ奥ゆかしい雰囲気を醸し出していました。

オシャレなタンスがありました。階段かとも思いましたが、上の階につながっている様子はありませんでした。

壁に飾った「我獨横行」という文字も味があります。

調べてみると「人皆直行 我獨横行」がもとになっているらしく、意味は「人は皆まっすぐ進むが、私だけは横に行く」だそう。

人と同じ道を進むのではなく、独自の道を切り拓き歩んでいくという、力強い意志を感じられる素敵な言葉ですね。

筆者もこの言葉を胸に、自分だけの道を突き進んでいこうと思います!

 

51年前に誕生した、「唐津焼 高麗窯」

ひと通り店内を見て回った後、古家さんにお店の起源などについて色々とお話を聞かせてもらいました。

古家さんによると「唐津焼 高麗窯」が始まったのは51年前の1971年のこと。

古唐津という400年以上前の焼き物に興味を持った古家さんのお父さんが、陶片などを独学で研究して開業したようです。

高麗窯を立ち上げる前は、お父さんは加布里でクリーニング屋をされていたとのこと。休日に古い窯跡を見に行ったり、陶片を集めたりしていたそうです。

クリーニング屋さんから窯元になるというのは、その2つの仕事にほとんど関連性が見られないだけに、非常に面白いです。

「我獨横行」という言葉は、まさに古家さんのお父さんの生き方そのものですね!

 

糸島唯一の「登り窯」

古家さんのお父さんが高麗窯を始めたとき、古家さんは小学5年生くらいだったそうです。

お父さんがクリーニング屋さんをしていた加布里から、お父さんの生まれ故郷・芥屋に引っ越して窯を開かれたとのこと。

窯を開いた1971年当時、糸島には工房系の建物は1つもなかったそう。

今でこそ木工、ガラス、革などの工房が増えているようですが、それでも「登り窯」という窯を使っているのは今でも高麗窯さんだけ

登り窯については、『焼き物好きにはたまらない、芥屋にある糸島唯一の登り窯「唐津焼 高麗窯」を探訪!<④窯見学編>』で詳しくご紹介します。

古家さんは、高校卒業後にお店で働くようになったそうです。

 

メイン商品は「絵からつ」

高麗窯さんの起源を話し終えると、古家さんは立ち上がり、焼き物の説明をしてくれました。

まずはこちらが、高麗窯さんのメイン商品である「絵からつ湯のみ」。

●絵からつ湯のみ

1つひとつの湯のみに、個性的な絵が描かれています!

同じような模様でも、焼き物であるため全く同じ模様のものはありません。

これはどれにするか、迷いそうですね(笑)。

 

麦畑湯のみ、コーヒー碗

絵からつ湯のみの中には、「麦畑湯のみ」というものもありました。

こちらは、器に縦じまの模様が入っています。

●麦畑湯のみ

同じ縦じま模様に見える器でも、1つといって同じ模様がないと思うと、1つひとつがまるで生き物のように生き生きと輝いて見えてきます。

そしてこちらが、コーヒー碗。

取っ手がついているので、熱いコーヒーを飲むときも安心ですね♪

●コーヒー碗

どれも個性的な模様ですが、特に写真の左側のコーヒー碗の中には、牛の模様に見えるものもあります。

コーヒーだけでなく、牛乳を飲むマグカップにしてもいいかも!?

 

300年以上前の窯跡から

こちらが、古家さんのお父さんが集めていたという陶片です。

説明書きには「300年以上前の古い窯跡から発掘された陶片です」と書いてあります。

300年以上前に作られた陶器のかけらを、21世紀の私たちが今こうして見ていることに、歴史のロマンを感じますね。

 

ここまでのまとめ

ここまで、高麗窯さんまでのアクセス、お店の内外の様子、高麗窯の起源とメイン商品などについて見てきました。

クリーニング屋さんから高麗窯を開いたというのが、いまだに鮮やかな衝撃として筆者の胸の中にあります。

人は何にだってなれるのだなあ、ということをつくづく感じさせられました。

さて、次回はお茶碗や箸置き、お酒を飲む器などをご紹介していきます。

お楽しみに!

 

続きは以下のリンクからご覧いただけます。(リンクは続編公開後に利用可能)

『焼き物好きにはたまらない、芥屋にある糸島唯一の登り窯「唐津焼 高麗窯」を探訪!<②様々な焼き物編>』

INFORMATION

店名:

唐津焼 高麗窯

住所:

福岡県糸島市志摩芥屋157

電話番号:

092-328-2353

営業時間:

10:00〜17:00

定休日:

火・水曜日

一人当たりの予算:

¥1,000~

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
おぬま

おぬま

歌って踊る学生ライター

九州大学文学部の2年生。親の転勤で福岡・佐世保・佐賀と移り住み、糸島歴2年にして志摩・高田・前原の3地域に身を置いた“ザ・旅人”。田原俊彦や松田聖子など昭和の歌手が好きで、コンサートにも行っている。趣味は踊り、読書、カラオケ、サイクリングなど。ブログ「おぬまの糸島探検記」やYouTubeチャンネル「おぬまのダンスパラダイス♬」を運営している。