【糸島・前原中央】人と自然がつながるショップ「糸島くらし×ここのき」

【糸島・前原中央】人と自然がつながるショップ「糸島くらし×ここのき」

糸島の前原中央にある、手作り雑貨や食品を取り扱うショップ「糸島くらし×ここのき」さん。

こちらは糸島で活動をされている作り手や職人さん達の販路流通を担っている場所。

そのため、活気に溢れ地域の方々にも愛されている「糸島くらし×ここのき」さんは、コミュニティが生まれる場所にもなっています。

今回はショップを立ち上げるキッカケや、地域への想い、そして現在取り組んでいることをお伺いしました。

きっかけは日本の「山」事情から。人と自然の調和を目指す「糸島くらし×ここのき」

 

日本が直面する山事情とは?自分には何ができるのかを日々、考える

──「糸島くらし×ここのき」を立ち上げるキッカケはなんだったのでしょうか?

私は、熊本県の阿蘇からこちら糸島に移住をしてきました。

それからしばらくして山と関わることがあり、戦後の森林復旧政策のために杉などが植えられた日本の山が今荒れていると聞いて、何か力になれることはないか。そう考えた時に、そこに住む町の人に木を使ってもらい、経済的循環を作る必要がありました。そこで、まずは町の人に日本の山事情を知ってもらうための場を作ろうと、考えたのがきっかけです。

ただ、木の流通というのがなかなか難しく、製材所だと地域の方々がなかなか寄り付きにくいと思いました。

 

さまざま思案する中「糸島くらし×ここのき」さんが出した答え

そこで、地元の木を使ってモノづくりをされている作り手さんと一緒に、暮らしに必要なモノを作り、選択肢に入れてもらうようにする取り組みをしました。

ここで大事なことは、選んでもらうことだと思っています。なにも木だけじゃないと私は思います。陶器や無農薬でできた野菜やドレッシング、生活を豊かにする道具すべて、地元の作り手さんがこしらえた長く使えるモノを。そんな価値観を共有できたらと思っています。

──色んな作り手さんの商品が並んでいますが、取り扱いに至るまでの経緯はありますか?

まずは糸島半島で活動されている方というのが1つあります。あとは「共感」です。

作り手さんの想いやデザイン、食材であれば無農薬であったり製造方法であったり。私自身が良いなと思えるものは、声をかけたりもします。しかし、ご覧の通り置くスペースがなくなってきたりしてるので、今はあまり増やしてはいないです。

 

無理なく幸せに。居心地の良い環境とバランスを

──改めて当初の想い、そしてやりがいをお聞きしてもよろしいでしょうか?

当初はもう、勢い任せでした。(笑)

経済的な部分も含めて心配になる時もありましたが、今年で14年目です。自分が素敵だなと思うモノしか置いていないのでストレスもなく続けられています。

そしてそれを喜んでくれるお客様がいて、作り手の皆様もそれで生活ができるので、一緒に生きている感覚があるというか。そういった部分を共有できているのがとても嬉しいです。

 

──今後の方針や展望をお聞かせてください

人が住んでいる環境と自然の環境、双方のバランスを取れるような世の中の一端を担えたらと思います。まずは大量消費の世の中を見直して、でも自給自足だけっていうわけでもない。バランスよく循環して、皆さんが無理なく幸せに暮らせるように。そんな生き方を模索していきたいです。

 

人と自然の調和で満ちている「糸島くらし×ここのき」

店主はとても優しく、地域の憩いの場になるのも頷けます。活動も日々アグレッシブで、「日々と花」さんの採取活動のお手伝いも早朝からされています。余談ですが、筆者が今愛用している杉の木クラフトさんのお弁当箱はこちらの店舗で購入致しました。

糸島の作り手さんの作品が多数あり、定期的にイベントも行っていますので、糸島に立ち寄った際はぜひ覗いてみてください。

INFORMATION

店名:

糸島くらし×ここのき

住所:

福岡県糸島市前原中央3丁目9−1

電話番号:

092-321-1020

営業時間:

10:00〜18:00

定休日:

火曜日

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
いぬい

いぬい

フリーライター

人との対話が命。をモットーにやってます。インタビュー先の背景、想い、人柄を伝えられたらと思ってます。好きな言葉は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」です。偉そうなプロフィール画像ですがよろしくお願いします^_^