糸島で元気で健やかに育てる環境を！子どもの居場所「寺子屋しましま」

さまざまな体験を通し、たくましく生き抜くスキルを身につける！地域ぐるみの子育てを目指した「寺子屋しましま」

寺子屋ってどんな場所？

「寺子屋」という言葉を教科書などで目にしたことがあるのではないでしょうか？寺子屋とは、江戸時代に日本の全国各地に存在した庶民の教育施設。仕組みは小学校に似ていて、そろばんや読み書きを教わります。

もちろん、「寺子屋しましま」さんでも学習の時間はあるのですが…。

なんと「寺子屋しましま」さんでは、食育・農業を追加した3本柱で運営されているのです！

「寺子屋しましま」さんだからできること

「子育ては楽しく幸せであってほしい。」

「肩の力を抜いてほっとできる場所を作りたい。」

「子どもたちに生き抜くスキルアップもしてほしい。」

そんな想いから誕生したのが、「寺子屋しましま」さんです。

「寺子屋しましま」さんを運営する「一般社団法人糸島しましまプロジェクト」さんは、東日本大震災支援〈物資〉、熊本地震支援〈炊き出し〉、とりあえずたべんしゃい〈弁当配布〉など、さまざまなボランティア活動を継続して行ってこられた団体。

そんな団体から生まれた「寺子屋しましま」には、3つの魅力があります。

1.食育

自分たちで育てた野菜や果物を、みんなで調理して食べます。

2.農業

種を蒔き、お世話しながら、食べるものを自ら作ります。土や自然に触れながら楽しさと難しさを体験します。さらに販売して収益を上げるまでの過程も大人と共有し、社会のシステムも経験していきます。

3.学習

大学生のお兄さんお姉さんが勉強をみてくれます。宿題や勉強したい課題を持って集合します。

まさに、生き抜くスキルを身に着ける学校ですね。

ある日の「寺子屋しましま」

この日は、６歳～13歳の子どもたちと、ボランティアスタッフ数名の参加。糸島市内からだけでなく、福岡市からも子どもたちが来ていました。

この日の「寺子屋しましま」さんの活動内容はこちら。

11:00：学習

この時間は、みんな黙々と勉強中。大学生のお兄さんお姉さんが、難しい問題を一緒に考えてくれます。

12:00：昼食

頭を使った後は、ランチタイム。子どもは無償で食事をいただけます。（「寺子屋しましま」さんでは、大学生まで子どもとみなしています）この日のメニューは、巻きずし・お吸い物（素麵入り）・チジミ・卵の包み煮・トマトのベーコン巻でした。

子どもたちだけでなく、ボランティアスタッフも何度もお代わりをしてしまうくらい、どれも美味しかったです。卵の包み煮に入っていたお野菜は、「寺子屋しましま」さんの畑で採れたもの。畑で採れないものは、グリーンコープや糸島のメーカー、生産者の方々にサポートしていただいているそうです。

13:00：食育

この日の企画は、「海苔を学ぶ・海苔から学ぶ」。まずは、海苔を知ることから。海苔の歴史や海外からの海苔のリアクションについてお話を聞き、海苔を販売している方から海苔の販売と流通、フードロスなどについて教えてもらいました。

最後に、子どもも大人も一緒になって、海苔を配布できるように袋に詰めたり、佃煮づくりに向けて海苔をちぎりました。

海苔は、少し色が薄いだけで、販売できなくなることもあるそう。そのお話を聞いて、子どもたちから「いやーもったいない！」「食べる！」と猛反対の声が。しっかり食について学べている証拠ですね。

あなたにとっての糸島とは？

「寺子屋しましま」のボランティアスタッフをしている台湾出身のジェシカさん。週に1度は必ず糸島に訪れているジェシカさんに糸島とはどんな町なのかを伺ってみたところ、

「ストレスを感じる心配をしなくていい」町で、「人と人との間に距離を感じない」町。

とのこと。故郷を離れて2年半経つジェシカさんにとって、糸島が、「寺子屋しましま」さんが、安心できる場所になっているとおっしゃっていました。

まとめ

「寺子屋しましま」は、自然栽培農業、ボランティアサポートによる学習、子どもは無償提供の食事がいただけるなど、子どもたちが心から楽しめ、元気で健やかに育つ環境がたくさんありました。毎日新しい発見の連続で、子どもたちの笑顔であふれている「寺子屋しましま」さんにぜひ、遊びに行ってみてはいかがでしょうか？