【糸島・雷山】空や山の景色を楽しみながら「清賀の滝」まで小旅行

【糸島・雷山】空や山の景色を楽しみながら「清賀の滝」まで小旅行

糸島の雷山にある「清賀の滝(せいがのたき)」。

名前の由来は定かではありませんが、雷山千如寺を開いた清賀上人にちなんだ滝の可能性があるそうです。

よく晴れた春の日、筆者は日光に輝く葉桜や青空に映えた飛行機雲を眺めながら、この清賀の滝を目指して山道を歩いて行きました。

今回はその様子をご紹介したいと思います。

雷神社から徒歩15分、比較的手軽に大自然を楽しめる「清賀の滝」

アクセス

清賀の滝(せいがのたき)を訪れる方法はいくつかありますが、主に以下の2通りになると思われます。

①雷神社(いかずちじんじゃ)まで車やバイクで行き、そこから滝まで15分ほど歩く。
②「雷山観音前」のバス停までバスで行き、そこから滝まで30分ほど歩く。

①について、雷神社は西九州自動車道の前原ICから車で約20分のところにあり、神社の隣にある「雷山登山口駐車場」には15台以上の車を停められるスペースがあります。

②について、平日は雷山観音前に向かうバスの便がないため、この方法を使えるのは土日祝のみとなっています。

土日祝は前原駅南口から雷山観音前まで1日に3本の便があり(雷山線)、1便目は22分、2便目と3便目は37分で雷山観音前のバス停に到着します。料金は200円です。

さて、雷神社から少し歩いた場所には、このような看板があります。

橋を渡って、清賀の滝に行ってみましょう。

ちなみにこの橋と反対の方向に進めば、白糸の滝に行くことができます。この場所から白糸の滝まで、車であれば約25分、徒歩だと約3時間20分。

筆者がちょうど橋を渡ろうとしていたとき、白糸の滝の方向に歩いて行く、本格的な登山の装備をした70代くらいの男性を見かけました。

おそらく3時間以上かけて白糸の滝に歩いて行くのでしょう。老いてなお盛んな気力と体力には、目をみはるものがあります。自分も見習いたいと思いました。

 

暖かく快適な山旅

さあそれでは、清賀の滝まで歩いて行きましょう!

この日はよく晴れており、山の上でも暖かく快適な旅でした。ほんの2ヶ月前、雪に覆われた雷山を歩いたのが嘘のような天気です。

桜はもうほとんど葉桜になってしまいましたが、時折ピンクの花びらがひらひらと落ちてくるのを見ると「春だなあ」という気持ちが湧いてきます。

日の光を受けて輝く桜の葉は、とても神秘的でした。

 

よく晴れた青い空

空を見上げると、まっすぐに伸びた飛行機雲がありました。

見渡す限りほとんど雲のない、すっきり晴れた青空です。筆者はこういった空に出くわすと、踊り出したくなるほどに嬉しさがこみあげてきます。

カーブを曲がり終えると、並木道がまっすぐ続いていました。

「清賀の滝まで0.5キロ」と書かれた看板がありました。その上には「やさしい運転」という文字が…。

実はこの辺りはまだ、車が通れる道なのです。筆者は完全に油断して踊りながら歩いていましたが、あるとき突然曲がり道の向こうから大きなトラックがやってきました。

トラックの運転手も、人が歩いているとは思っていなかったのでしょう、けっこうスピードを出していました。

もちろん車が通れないような山道にも危険はありますが、もっと危険なのはこのような「完全な山道ではない道」なのだと気づきました。

道がわりと平坦なので油断しがちですが、こういった道こそ気を引き締めて歩いて行きましょう。

 

滝まであと少し

しばらく歩いて行くうちに、「清賀の滝まで0.2キロ」という看板が出現しました。

その看板を通り過ぎた先は、車が通れないように障害物が設置されています。ここからは車に神経を使う必要がなくなりました。

とても静かで、涼しい山道。日常の何もかもを忘れられる、素晴らしい瞬間です。

向こうで滝の水音が鳴っています。清賀の滝はもうすぐそこにあるようです。

 

清賀の滝に到着!

清賀の滝の目前に到着しました。現在の標高は506メートルなのだそう。

こちらの橋を渡ると、雷神社上宮や雷山山頂に行くことができますが、今はとにかく滝を見に行きましょう!

橋のある場所から首を動かすだけで、清賀の滝を目にすることができます。

こちらが、清賀の滝です。

2段になった滝は荘厳で、人の声などかき消してしまうくらいに激しい水音を立てています。

実際、滝に到着したとき先客がいましたが、お互いの挨拶の声がほとんど届かないくらいでした。

 

ベンチやテーブルもあります

清賀の滝の付近にはちょっとした広場があり、そこにはベンチやテーブルもいくつかあります。

特にオススメなのが、滝の目の前にあるこちらのベンチとテーブル。特に滝側のベンチはものすごい風圧がかかりますが、自然の力強さや美しさを間近で体感できる、貴重な場所です。

 

階段を上ってみると…

雷山山頂につながる道とは別に、上方に通じる階段があるのを発見しました。上ってみましょう。

上ってみると、そこにもベンチがありました。

こちらのベンチからの眺めも、なかなか素敵です。ちょっと隠れ家的な雰囲気があります。

ベンチの周囲を見渡すと、草や木がいっぱいに広がっています。

大きな岩もそこら中にゴロゴロしています。

ベンチに座っていると、ふと人の話し声が聞こえたように感じました。ところが見回してみても人の姿は見当たりません。

不審に思ってベンチの周りを点検してみると、どうやらカエルの鳴き声のようでした。

おそらくこの写真の中のどこかにカエルが潜んでいるのですが、見つけられましたか? 

石や葉っぱをじっと見つめていると、次第にどれもカエルに見えてきます。とうとう筆者はカエルを見つけることができませんでした…。

 

おわりに

カエルを見つけられなかった筆者は「もうカエル!」とばかりに席を立って滝を後にしました。

それはともかく、筆者はこれまで糸島にある滝をいくつか訪れてきましたが、今回の清賀の滝は他の滝に比べてアクセスが容易で危険も少なく、滝とその周りの自然も満足のいくものでした。

近くに雷神社もあるので、神社を参拝して清賀の滝でくつろぐ、というコースもオススメです。

ぜひ清賀の滝を訪れてみてください!

INFORMATION

店名:

清賀の滝

住所:

福岡県糸島市雷山

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
おぬま

おぬま

歌って踊る学生ライター

MVP 2023

MVP 2023

あらゆる点から、2023年に最も活躍してくれたライターに贈られる賞です。

九州大学文学部の4年生。興味を持ったことは、とことん深めるタイプ。 今ハマっているのは、筋トレと瞑想と踊り。 YouTubeチャンネル「おぬまのダンスパラダイス♬」やブログ「おぬまの糸島探検記」を運営。 日本語検定1級、漢字検定準1級。