約400年の歴史と人々の想いが詰まった糸島のパワースポット「櫻井神社」

厳かな雰囲気と歴史を肌で感じる糸島のパワースポット「櫻井神社」

基本情報

櫻井神社は、志摩桜井にある約400年の歴史を誇る神社です。

中に入ると、空気が変わったように感じすごく心が落ち着きます。

駐車場もあるので、ドライブの途中に寄っていかれることもおすすめです♪

そして今回は、禰宜（ねぎ：神職のひとつ）である外山さんに、櫻井神社についての詳しいお話を伺ってきました。

ご由緒について

櫻井神社は、時の藩主黒田忠之公が約400年前に創建した神社です。

慶長15(1610)年の6月1日から2日にかけて大雷雨が起こり、突然の電光一閃のうちに岩戸神窟が開けて神霊が現れました。

それからというもの、霊験あらたかなことが立て続けに起こったため、それを聞いた黒田忠之公は家臣を2回にわたって遣わせました。すると寸分も違わない御験があったので、そのご神威に感謝され、現在の社殿を創建されたということです。

その当時の姿をとどめる本殿、拝殿、楼門は福岡県の重要文化財に指定されています。

「岩戸宮」

さて、その大雷雨ののちに開けた神窟というのはどこにあるのでしょうか？

それがこの「岩戸宮」の奥です。

残念ながらこの扉の向こう側をふだんは見ることができませんが、年に一度、7月2日の午前4時からこの扉が開かれる行事が行われます。

扉は三重になっていて、その奥に神窟があるのだそう。気になりますね。

「祓いを司り、万の縁を結ぶ神」を祀る櫻井神社

後ろをくるっと振り返ると本殿があります。注目していただきたいのは、この龍。

建物の左右に分かれて配置されていて、「阿吽」になっています。

色合いも、創建時の時代背景を反映したものとなっており、どこか異国情緒が感じられて魅力的ですよね。

櫻井神社にはこういった「対」になっているものがたくさんあるそうです。櫻井神社は「あらゆる縁を結ぶ社」ともいわれていますが、それがとてもふさわしく感じますね。

伊勢神宮と関係の深い「櫻井大神宮」

さて、鳥居をくぐってしばらく進み、左側を見るとまた鳥居があります。この鳥居を抜け、参道を歩いていくと、「櫻井大神宮」が見えてきます。

実はここは、かの有名な伊勢神宮ととても関係の深い場所なんです。

というのも、櫻井大神宮に祀られているのは、伊勢神宮の内宮と外宮の御分神であり、鳥居も伊勢神宮からいただいたものなのだそうです。

そして、ここにもまた「対」が隠れていることを、外山さんが教えてくださいました。

みなさん、参道を上がってきて、拝殿の前に立ったら、まず上を見てみてください。

真ん中に1本の木が見えますよね。

次に、後ろに180度振り返ってみてください。

少しわかりにくいですが、こちらにも真ん中に一本の木があり、縄が巻かれています。

こうして一直線上に2本の木があり、「対」になっています。

さらに！参道のわきにもう1本、少しカーブがかった道があるのですが、その途中にある樹齢500年（推定）のクスノキがこちら。

きれいに二股に分かれていますね。またもや「対」発見。

先ほども述べましたが、このように櫻井神社には「対」になっているものが驚くほどあります。これはただの偶然なのか、それとも…。

本当に素晴らしいご縁を結んでくれそうな感じがしてきます。

外山さんの糸島への想い

今回案内してくださった外山さんは、櫻井神社の禰宜でありながら、糸島市観光協会の副会長も務めておられます。糸島のこれからについて強い思いを語ってくださいました。

外山さんの願いは、「糸島をいい町にしたい」という思いを、外から糸島に来て商業を営む人たちだけでなく、糸島に住んでいる人たち自身が持てるような町づくりをすることです。

また、地域の人どうしのつながりも重要だといいます。

田植えなど地域の人々が協力し合って進めていた行事が、機械化や個人主義の広まり、さらにはコロナ禍によって個人化し、つながりが希薄になっています。

地域の祭りを継続していくことによって、そのつながりを取り戻したい、それが神社の役割でもある、とおっしゃっていたのが印象的でした。

昔と今の糸島を繋ぎ続けるパワースポット

まるで別世界のようで、とても素敵で心が洗われるような場所でした。

また、外山さんの言葉も、現代社会を生きる私たちの「つながり」について、改めて考えるきっかけになりました。

ぜひみなさんも櫻井神社に行って、その歴史とパワーを肌で感じてみてください！

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