【糸島・芥屋】「立石山」に登り、息を呑むほど美しい眺めを堪能しよう!
糸島半島の北西部にある芥屋(けや)。海が近く、美味しい料理店もたくさんある芥屋ですが、その中でもひときわ目立って見えるのが「立石山(たていしやま)」です。
聞くところによると、立石山の山頂から眺める海の景色はとても美しいのだとか。
筆者は昨年、何度もこの山に登ろうとしたのですが、そのたびに雨が降ったり急な予定が入ったりして、断念せざるを得ませんでした。
そして今回、ようやく初登山が叶いました。初めて山頂から景色を眺めたときの感動をそのままに、皆さんにお伝えしたいと思います!
山頂から美しい芥屋の景色を一望できる「立石山(たていしやま)」
アクセス
「立石山(たていしやま)」を訪れるなら、芥屋海水浴場の隣にある「芥屋第二駐車場」(無料)に車を停めて山を登るのがおすすめ。
芥屋第二駐車場は、JR筑肥線の筑前前原駅から車で約18分の場所にあります。車は60台以上は停めることができ、平日は空いていることが多いですが土日は混みあうそうです。
駐車場内にはトイレがあり、さらにはこのような情報板もあります。立石山山頂までのルートも載っているので、登山前に確認すると良いでしょう。
それでは、まずは立石山の登山口を目指して、歩き出しましょう! なお、登山口には山側と海側の2種類がありますが、今回は駐車場から近い海側の登山口を使って山に登ります。
糸島市が製作している登山マップ「糸島の山歩き 可也山・立石山・火山・鎮山編」によると、登山口(海側)から立石山の山頂まで30分で行けるそうです。
山の中へ
立石山の登山口(海側)に到着するまで、徒歩3分ほどかかります。その間に砂浜を横切るので、海を間近に感じながら歩くことができますよ♪
さて、登山口(海側)に到着しました。親切なことに、ここにも情報板があります。
登山口から入ってすぐのところは少し斜面が急になっているので、ご注意ください。
山に入るまでは日が照っていて暑かったですが、山中に入ったとたん、涼しい風が身を包んでくれます。
山中は昼間でも薄暗く、迷いそうな場所が多いですが、ありがたいことに要所要所に山頂への方向を示した看板が立てられています。
わりと頻繁に看板が出てくるので、もしも何十分も看板に出会わなくなったら、道なき道を進んでいる可能性があります。異変を感じたらすぐに引き返しましょう。
数々の石
ところどころ足場の悪い場所があるので、急がず焦らず、落ち着いて進んでいきましょう。
途中、小さな川を渡ります。川幅60センチくらいの浅い川ですが、靴が濡れる可能性があります。
足元をよく見て石の上を渡るか、助走をつけてジャンプするか、あるいは濡れても良い靴で直進しましょう。
奥を目指して、まっすぐ進んでいきます。
やがて大きな岩が見えてきました。「さては山頂かな?」と思いましたが、まだここは山頂ではありませんでした…。
その後、中くらいの岩がたくさん並んでいる場所も通過。
ビュースポット
立石山登山ルートの中盤に差しかかってきました。もうすぐ眺めの良い「ビュースポット」に到着します。
やがて大きな岩がたくさん見えてきました。あそこがビュースポットです。
ビュースポットにて、大きな岩々の横から見た景色がこちら。
さらに、岩に登って眺めた景色がこちらです。岩は上り下りが少し大変ですが、そのぶん上れば素晴らしい景色を目にすることができます。芥屋の街並みが一望できますね♪
眼下に広がる海を眺めるのは、とても良い気分です。
さて、ビュースポットは眺めの良い場所ですが、ここはまだ立石山の山頂ではありません。
山頂に到達するには、あと半分くらいの距離を進む必要があります。下の写真のいちばん高い場所が山頂でしょうか。とにかく先に進んでみましょう。
ここからが本番
実は立石山の麓からビュースポットまでは、7分くらいで到達することができます。
ところが、ビュースポットから山頂までは少し道が険しいので、地図上の距離としては麓~ビュースポットと同じくらいですが、場合によっては20分以上かかるでしょう。
実際に登った感覚ではここからが本当の登山、という印象です。
それではビュースポットから奥へ進んでいきましょう!
ここから先は、岩が砕けて粉々になったものが足元に散らばっており、滑りやすい足場が多いです。へその辺りに力を入れて、重心を落としながら進むと良いでしょう。
それから、滑っても良いようになるべく付近の岩や枝をつかみながら進むとより安全に登れます。
途中、ジャングルのように草木が生い茂った場所もあります。
だんだん標高が高くなってきました。そろそろ山頂が近いですが、油断せずに一歩一歩進んでいきましょう。
山頂の手前では、「なんじゃこりゃ!?」と叫びたくなるような地形が待ち構えています。上れないと思ったら無理をせず、諦めることも大事です。
ちなみにこの難所を乗り越えたら山頂が待っており、ビュースポットよりもさらに素晴らしい景色を目にすることができます。
この岩場の手前にはベンチもあるので、そちらでひと息入れたあと、絶景を目にするために冒険してみるのも良いかもしれません。
山頂へ!
さて、数々の困難を乗り越え、ついにここまでやって来ました。ビュースポットでもそうでしたが、山頂にも大きな岩が立っています。だから立石山というのでしょうか。
そういえば、登山中にも同様の光景が見られました。
山頂からも、芥屋の街並みを見おろして見ます。ビュースポットのときよりも高い場所から見ているので、奥の海や島がよりハッキリと見えますね。
山頂からぐるっと360度見回していると、ビュースポットからでは見えなかった景色も目にすることができました。手前に山が広がり、奥には光り輝く海と島が見えます。神々しい景色ですね!
さらに別の方向に目を向けると、海の広さを思いきり体感できる景色もありました。まるで飛行機の上から眺めているような気分です。
このように山頂から海や山、空を眺めていると、心が澄み渡っていきます。そして何でもできそうな気分になってくるのです。
何かに迷ったときや元気になりたいときは、またここへ来よう、と思いました。
おわりに
ここまで立石山についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
芥屋海水浴場の横を通って登山口に向かい、ビュースポットを経由。そして数々の難所を乗り越えて山頂へ…。山頂では、息を呑むほど美しい景色を目にすることができました。
山頂まで30分ほどで行けますが、最初の約10分に比べて後の20分はわりと道が険しく、大汗をかきました。
ここまで記事を読んできて「立石山に登ると美しい景色を見られるというのはわかった。だけど大変な思いはしたくない…。」と感じた方もいるかもしれません。
そんな方に朗報です。同じ立石山の中に、もっと手軽に景色を楽しめる場所があります。それは「展望岬」です。
展望岬はビュースポットに向かう手前にある分岐で右折すると辿り着けます。現地に行けば看板があるので、あまり迷うことなく到達できるでしょう。
展望岬からの眺めはこんな感じ。芥屋海水浴場が一望できます。
さらに芥屋の大門なども見ることができます。ベンチがあるので、じっくり眺めるのにうってつけの場所です。たまたま出会った「立石山の常連」の方によると、この展望岬は眺めが良いのにあまり人が来ず、穴場なのだとか。
いきなり山頂を目指すのではなく、まずは展望岬に行くことから始めてみるのも良いかもしれません。
ぜひ1度、立石山に足を運んでみてください♪
INFORMATION
店名:
立石山(たていしやま)
住所:
福岡県糸島市志摩芥屋
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。