【糸島・高祖】毎年春秋に舞われる神楽は500年以上の歴史を持つ!?「高祖神社」

【糸島・高祖】毎年春秋に舞われる神楽は500年以上の歴史を持つ!?「高祖神社」

糸島の南東部にある高祖(たかす)神社は、2023年9月25日に国重要文化財に指定されました。

神社の中には静かで心地よい鎮守の森「社叢(しゃそう)」があり、また境内で毎年舞われる「高祖神楽(かぐら)」は福岡県の無形民俗文化財に指定されています。

どちらも長い伝統と歴史があり、人々に大切に守られてきました。

今回はそんな見どころいっぱいの高祖神社の様子をご紹介します。

大切に守られてきた鎮守の森や高祖神楽には、長い歴史がある…「高祖(たかす)神社」

アクセス

高祖(たかす)神社はJR筑肥線の周船寺駅から車で11分バスと徒歩の併用で23分の場所にあります。

バスを利用する場合は「周船寺駅」のバス停から「高祖」まで糸島コミュニティバス(雷山の森行)に乗り、そこから歩いて13分ほどかかるとのことです。

高祖まで来ると「高祖神社」と大きく書かれた看板道路沿い(周船寺方面からやって来た場合右側)に見え、そこから住宅地の方に入って行くとこのような看板があります。

この看板が見えたら、指示方向にまっすぐ進んでいきましょう。だんだん上り坂になっていきます。車の場合は道が狭いので注意が必要です。

 

駐車場について

駐車場はけっこう充実しており、下の写真の場所から左に曲がると、15台以上は停められそうな駐車場が2つあります。

分岐を右に曲がって、さらに神社本殿の近くまで車で行くことも可能です。その場合は本殿のそばにこれまた15台以上は停められそうな駐車場が1つあります。

混み具合や同行者の体力などに応じて、3つの駐車場を上手に使い分けていきましょう。

こちらは、分岐を左に曲がった場合の2つ目の駐車場の一部の様子を映したもの。実際はさらに奥行きがあります。

 

深い森の中へ

それでは、「駐車場について」の章で出てきた分岐から歩きはじめた、という想定で神社の様子をご紹介していきます。

ここから神社本殿まで、ひたすらまっすぐ進んでいきます。

路傍には「高祖宮」と刻まれた岩が。

高祖神社は鬱蒼(うっそう)としたが特徴的で、この森は「社叢(しゃそう)」と呼ばれているようです。

社叢は古くから神社と共に神聖なものとして大切に扱われてきたとのこと。そのおかげで現代に生きる私たちも、その神秘の恵みを受け取ることができています。

マイナスイオンと鳥のさえずりが心地よい森の中を、存分に満喫していきましょう。

石段の中には苔むしているものもあるので、足元にはお気をつけください

高祖神社は、天に向かってまっすぐに伸びている木がいっぱいありますね。

石段もデコボコと不揃いなところが、むしろ味わい深いものになっています。

こちらは、本殿に向かって歩いている途中で左手に見えた景色。日の光を受けて白く輝く木の枝が、とても神秘的です。

ときどき立ち止まって振り返り、目を閉じてみると、大自然の中にいる自分を感じることができます。

ちなみに高祖神社は、同じ糸島の中にある櫻井神社とともに、2023年9月25日に国重要文化財に指定されたとのことです。

よって現在、このような旗が高祖神社のみならず糸島の各所に立てられています。

 

高祖神楽(かぐら)

自然豊かな参道をゆっくりと進んでいると、やがて上の広場に到着しました。ここまで来ると、本殿はもうすぐ目の前にあります。

こちらは「高祖神楽(かぐら)」を舞う神楽殿。

高祖神楽は、一説によると今から500年以上前の応仁元年ごろに京都から伝わったと言われています。

昭和56年3月5日には福岡県無形民俗文化財に指定され、現在では舞神楽と面神楽が、毎年4月の第4日曜日と10月の第4土曜日に舞われているそうです。

踊りが好きな筆者としてはぜひ一度、高祖神楽を観てみたいものです。

 

本殿

それでは本殿にお参りしましょう。

静かな鎮守の森に包まれているため、自らが手を打つ音のみが辺りに響きます。

何とも厳かな瞬間です。

本殿のそばには藤棚があります。硬そうですが石のベンチもあるので、疲れたときはここで休憩できますね。

 

本殿の裏、そして男池

本殿の裏に回ってみると、こんな感じになっていました。どこか縄文時代の建物を彷彿とさせる、古風な見た目ですね。

本殿の近くには、「男池」という池がありました。

この池にどんな歴史があるのかはわかりませんが、筆者は男池の前に立つと、なぜかしばらく動けませんでした。

いつまでも立ち止まっていたいような気分に襲われ、10分ほど池の前でぼんやりしていましたが、しばらくして一種の恍惚状態から覚めると、筆者は高祖神社の出口に向かって歩き出しました。

上の写真は高祖神楽の神楽殿のあたりから見おろした景色ですが、 この写真を見返すと何だか心が安らぎます

 

おわりに

今回は高祖神社についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

高祖神社は長い伝統と歴史を持ち、数々の文化財に指定されている、糸島でも有数の神社でした。

特に本殿に参拝するまでに通る鎮守の森である「社叢」の静けさや心地よさは、格別です。

毎年春秋に舞われる高祖神楽も、どんなものか気になりますね。

ぜひ訪れてみてください♪

INFORMATION

店名:

高祖(たかす)神社

住所:

福岡県糸島市高祖1240

電話番号:

092-322-7133

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
おぬま

おぬま

歌って踊る学生ライター

MVP 2023

MVP 2023

あらゆる点から、2023年に最も活躍してくれたライターに贈られる賞です。

九州大学文学部の4年生。興味を持ったことは、とことん深めるタイプ。 今ハマっているのは、筋トレと瞑想と踊り。 YouTubeチャンネル「おぬまのダンスパラダイス♬」やブログ「おぬまの糸島探検記」を運営。 日本語検定1級、漢字検定準1級。