弥生時代・伊都国のロマンを求めて!糸島の歴史の楽しみ方!
「魏志倭人伝」「卑弥呼」「三種の神器」。
歴史の授業で耳馴染みのある言葉ですが、実は糸島と深い関係があったんです!
糸島市内には古代遺跡や日本最大級の銅鏡が出土しており、糸島市は「伊都国」の最有力候補と呼ばれています。
今回は福岡県糸島市の歴史について探ってみました!
遥か昔の弥生時代から続く糸島の歴史と由来を解説!
「糸島」名前の由来
もともとは怡土(いと)郡と志摩(しま)郡に分かれていましたが、1896年の郡制に基づき、両郡を合併させて糸島郡となりました。
現在の糸島の位置関係で見ると、怡土郡は南側の山側。志摩郡は北側の海側に位置しています。
糸島の名前の由来となった名称は両群の名前を繋げたものだったのですね。
旧郡名の由来については不明ですが、怡土(いと)については弥生時代にその存在が魏志倭人伝に記述される伊都国(いとこく)との類似性が地理上と音韻上の両面から類似しています。志摩(しま)についても島との音韻上の一致していますね。
「怡」という漢字には怡…「やわらぐ」「よろこぶ」という意味があり、糸島は今も昔も生活するのに最適な場所だったのですね。
伊都国とは?
「魏志倭人伝」(ぎしわじんでん)によって、弥生時代、九州北部にあったと考えられる国の名前。
伊都国(いとこく)は邪馬台国(やまたいこく)に服属し、中国大陸、朝鮮半島との中継地点となっていたとされています。
「代々国王がいる」だけでなく、「使者が倭と往来するときに常に駐まる」と魏志倭人伝に記載されていることから、倭国の重要な政治的拠点であったことがわかります。
伊都国歴史館
糸島地方は、古代伊都国が栄えたといわれる「魏志倭人伝」に出てくる伊都国にまつわる埋葬品が多が出土しています。
そんな出土品を展示しているのが伊都国歴史博物館。
平原王墓から出土した日本最大の銅鏡「内行花文鏡」(国宝)が展示されており、伊都国の繁栄を象徴するもので卑弥呼の時代を思わせる展示物、また弥生時代の人々の暮らしぶりがわかる遺物も展示されています。
館内には旧石器時代から現在まで学べる常設展示室、広大な糸島平野を見渡せる展望スペース、文化財をわかりやすく紹介する映像スペースがあります。
INFORMATION
店名:
伊都国歴史博物館
住所:
福岡県糸島市井原936
電話番号:
092-322-7083
営業時間:
9:00~17:00
定休日:
月曜日
一人当たりの予算:
入館料 一般220円/高校生110円 /中学生以下・65歳以上は入場無料
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
志摩歴史資料館
玄界灘に突き出た志摩地域。ここからは「海」と関係の深い考古資料が数多く発見されています。
資料館では「海」と古代人との関わりを「住居」「生活」「交易」「信仰」「漁業」「干拓」「生産」「墓制」の8つのテーマに分け展示しています。
小学生も楽しめるように優しい解説文と模型で説明をしているので、子供も大人も楽しみながら歴史を深められますね。
INFORMATION
店名:
志摩歴史資料館
住所:
福岡県糸島市志摩初1
電話番号:
092-327-4422
営業時間:
10:00分~16:30
定休日:
月曜日
一人当たりの予算:
入館料 一般220円/高校生110円 /中学生以下・65歳以上は入場無料
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
平原遺跡
伊都国の最有力候補地として挙げられる理由となった平原遺跡。
発見は偶然によるもので、土地の持主がミカンの木を植えるための溝を掘ったところ、多数の銅鏡の破片が出土し、昭和40年(1965年)に発見されています。
副葬品は銅鏡40枚、鉄刀1本、ガラス製勾玉やメノウ製管玉などの玉類が出土しました。
銅鏡のなかには直径46.5センチメートルの内行花文鏡が5枚あり、これは日本最大の銅鏡で非常に貴重なものです。
また、ひとつの墓から出土した銅鏡の枚数も弥生時代としては日本一で、伊都国王の墓にふさわしい内容ですね。
副葬品の中に武器はほとんどなく、ネックレスやブレスレットなどのアクセサリーが多いことから、この墓に葬られた人物は女性、すなわち女王ではないかと考えられています。
一説によるとそこに眠っていた女王は「卑弥呼」や「天照大御神」とも言われており、出土品の銅鏡は三種の神器の1つ「八咫鏡」であるという説も…。
歴史ロマンを感じられ、古代史邪馬台国ファン必見の遺跡ですね!
INFORMATION
店名:
平原遺跡 平原王墓
住所:
福岡県糸島市有田1
営業時間:
24時間営業
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
まとめ
今回は糸島の名前の由来から伊都国との関連性について触れてみました。
古代の歴史ロマンに気軽に触れることができる貴重なスポットなので、みなさんもぜひ足を運んでみてください。