前原そーつく商店街を徹底取材!全32店舗のおすすめガイド
-
-
-
#4
この記事を読んでいます
糸島・前原商店街を徹底紹介!がっつり満腹グルメ編
-
-
「なんばぶらぶらそーつきようと?」
糸島で育った筆者は小さい頃、こう声を掛けてもらっていました。
あちこち歩き回る、お店を覗く、食べ歩きをする、それを糸島で「そーつく」と言いますが、その言葉を標準語に通訳すると「歩き回って何してるの?」という感じでしょうか。
実は今、糸島・筑前前原にある前原商店街で「前原そーつく商店街」というイベントが2023年1月7日〜2月26日まで開催されています!
商店街を歩き回りながらグルメやファッション、雑貨などを楽しむことができるんですよ。
今回は、イベント参加店の中から、がっつりグルメが楽しめるお店をご紹介します。
目次
前原商店街を「そーつく(歩き回る)」1日
「前原そーつく商店街」のイベントに加盟しているのは全32店舗。
その業種は飲食店や雑貨服飾店、旅館、駄菓子屋さん…と多種多様で幅広いのが特徴です。
イベントが開かれている今も、そして終わった後もこのたくさんの業種が融合している商店街を歩くと、色んな個性に触れたり発見をすることが出来るはずです。
ではさっそく、その個性豊かな店々を回って行くことにしましょう。
がっつり満腹4店舗の簡単なご紹介
今回はがっつり満腹グルメ編ということで、たくさんある飲食店の中から4店舗を回ることにします。
そのラインナップはこちら。
●「SPACE SPICE(スペース スパイス)」
…スープカレー店。黄色い壁が目を引く明るい外観のお店。
●「スパイスとめし しま香」
…カレー店。商店街の中の更に細い路地の奥で光る共同店舗の玄関にあるお店。
●「鯛らーめん 穂と花(ほとはな)」
…ラーメン店。しま香さんとは別の路地に数軒ある隠れ家店の一つ。
●「角屋食堂(かどや)」
…定食屋。前原商店街を見守ってきた重鎮。
音楽への想いとカレーの香りが店中に溢れているスープカレーのお店「SPACE SPICE(スペース スパイス)」さん
国道202号の昭和バス案内所辺りにある角屋食堂さんから、カラー舗装された道を入ると、右手に一面真っ黄色のお店が見えてきます。
明るいそのお店が「SPACE SPICE」さんです。
入店すると、お店の方が素敵な笑顔で迎えてくださいました。
そして同時に飛び込んでくる沢山のレコード版が全面に光っています。
音楽のことも話題に出来そうなのでカウンターに座ってみます。
お店のおすすめを聞くと「ラムカレー」ということでしたので、さっそくそれをお願いしました。
勘の良い方はここでハッと思われたかも知れません。
おすすめのラム肉、そしてスープカレーと来ると…そう、北海道のフード!!
うかがうお2人は北海道から移住して来られて、気候も人も温かいこの糸島がとても居心地良く大好きなのだと話してくださいました。
筆者も何度かお客として伺った時その温かさを感じましたが、それはカウンターの中にいる奥様がもの凄くナチュラルにいい働きをしておられるからなのです。
店員さんと楽しくお話ししていると、待望のスープカレー「BRACK SHEEP ラムカレー 1,500円(税抜)」が登場です。
素揚げされたたくさんのお野菜とその奥に大きなラム肉の塊がゴロっと!
そのスープはとても深い味わいで、色んな香辛料の風味が強いのにも関わらずまろやかです。
スープはひと口いただくだけで、身体に染み入ったスープが細胞にまで走り、元気になりそうな気がしてきました(笑)。もうこれは薬膳ですよね。
独特のラムの臭いが筆者は元々好きですが、それを得意でない方でも苦手意識が無くなっていきそうな柔らかいお味、そして臭みを丁度良い加減で残した風味豊かなそのお肉には、店主の気遣いと腕が余すところなく活かされているのです。
ここは最幸のスープカレーでパワーを入れながら、さまざまな出会いで心と身体を満たしてくれる、パワーチャージもできそうなカレー屋さんでした。
INFORMATION
店名:
SPACE SPICE(スペース スパイス)
住所:
福岡県糸島市前原中央3丁目20−7
電話番号:
092-332-0958
営業時間:
12:00〜21:00
定休日:
水曜日、木曜日
一人当たりの予算:
¥700円〜¥1,500
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
まろやかなスパイシーさを1皿に盛り込んだ「スパイスとめし しま香」さん
商店街の「火の見通り」にある「スパイスとめし しま香」さんは、比較的新しいお店です。
注文した「糸島豚キーマカレー 900円(税込)」の1皿には、具材を1つひとつ丁寧に盛り付けてくださいました。
長細いお米は独特の香りと食感で馴染みが無い方もおられるのですが、ここは日本のお米を混ぜて多くの方が食べやすいように炊いてあります。
お店の名前にある「スパイスとめし」のスパイスの響きからすると刺激たっぷりの個性派をイメージするかも知れませんが、ここのスパイスカレーはしっかりスパイスを入れてあるのに女性でも楽しんで最後まで食べられるような柔らかい味が特徴なのです。
ご飯もカレーも柔らかさの調和がしっかりある1皿。しみじみと美味しいです。
ドリンクはお店オリジナルの「チャムチャムパンチミルク割り 500円(税込)」にしました。
たくさんのスパイスで出来ているそう。シナモンの甘い香りとミルクが良く合います。
明るい糸島の光を背に微笑む店主さんが、たくさんのお客さんをお待ちですよ。
INFORMATION
店名:
スパイスとめし しま香
住所:
福岡県糸島市前原中央3丁目2-27
営業時間:
[木〜日]11:00〜15:00
[水]17:00〜20:00
定休日:
月曜日 火曜日
一人当たりの予算:
〜¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
店主はお店のラーメンそのもの。コク深くうまみがギュッと詰まった「鯛らーめん 穂と花」さん
角屋食堂から入り、一面黄色のカレー屋さんを右手に見ながら曲がると、また細い路地がありその先に数軒のお店があります。
次のお店は路地の奥の「鯛らーめん 穂と花」さんです。
元々糸島の別の場所で営業してあるお寿司屋さんですが、只今建替え中なのでこちらで令和5年3月末くらいまで営業されます。
お店の入り口にある椅子に大きめのクマさんが腰掛けていて、この子がここの店主の分身も担っています。
まず最初に看板メニューの鯛ラーメンを頼みましょう。
「鯛ラーメン 花 1,000円(税込)」、そして期間限定の「鯛飯/小 150円(
税込)」です。
白く光るスープに大きく柔らかそうな魚!スープを口に入れると舌に柔らかく広がり、鯛の甘い香りと海の味に驚きます。
この大将は糸島鯛ラーメンを出しつつ元々の店舗では寿司を握り、おもいで屋さんとして記念日にサプライズサービスをしておられる人情深い方。
鯛100%で取ったスープ、そして糸島産のメンマ、きくらげ、醤油などなど美味しいものがてんこ盛りのラーメンを食べていると、もうこれは人情てんこ盛りの大将そのものだということに気付くのです。
どうぞ大将のラーメンへの想いとクマと共に人々を盛り上げている様子をYouTubeでご覧ください。
大将の糸島への想いと優しさがギュッと詰まった1杯をいただくと、最後の一雫まで味わって帰りたいという気持ちになりました。
INFORMATION
店名:
鯛らーめん 穂と花(ほとはな)
住所:
[〜2023年3月]糸島市前原中央3丁目20-16
[2023年4月〜]糸島市高田5丁目20-8
電話番号:
092-323-2015
営業時間:
11:00〜14:00
21:00〜24:00 or 26:00
定休日:
不定休
一人当たりの予算:
¥1,000〜¥2,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
創業大正10年ごろ、今は愛される4代目が支える商店街の歴史と味の「角屋食堂」さん
前原商店街の国道からの玄関口の角に「角屋食堂」さんは堂々と建っています。
この前原のほぼ中心地で角屋食堂は糸島を100年に渡り見守ってきました。
その中でエプロンに頭巾の3代目の奥様の明るい声と笑顔が迎えてくれます。
女将さんは筆者の空になった湯呑みに「はい、お茶注ぐねー」と、サッとお茶を満たしてサッと次のテーブルに移って行かれました。
長年、多くのお客さんをもてなしてきたその姿は、接する人を自然と家族のように思っているお母さんそのものです。
厨房の大将も、共に働く方々もそれぞれにパワーが溢れています。そこには心の「底に愛が」通っていました。
この日のおすすめは「カツ丼 680円(税込)」です。
大きなカツを持ち上げると三角形にカットしてあり、女性でも口に入れやすいのです。嬉しい。
そしてカツを噛むと胡椒の香りが口に広がり、卵とお出汁と丁度良くいい味を出しています。
これは代々お客さんの希望に応えて洋食も和食も作って来られた大将のなせる技なのでしょうね。ご馳走様でした。
INFORMATION
店名:
角屋食堂
住所:
福岡県糸島市前原中央3丁目20-1
電話番号:
092-322-2214
営業時間:
10:00〜16:00
定休日:
水曜日 日曜日
一人当たりの予算:
〜¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
まとめ:前原商店街の飲食店を回って
商店街の飲食店はほとんどが個人で営業している個性豊かなお店たちです。
各店が店主の特性や好みが溢れていて、店主そのものを表していました。
そしてその店主たちは地域の人々と混じって共に仕事をしておられて、自立しつつも協力し合う店主の店と料理は自信が溢れていました。
そんな渾身の1皿を味わいに、ぜひこの前原商店街へお越しください。糸島生まれの筆者も喜んでお待ちしています。