糸島・二丈にある「鳴滝」を訪れて、雄大な滝や幽玄な竹林を体感しよう!

糸島・二丈にある「鳴滝」を訪れて、雄大な滝や幽玄な竹林を体感しよう!

糸島の滝と言えば、皆さんはどこを思い浮かべますか? すぐに出てくるのは「白糸の滝」でしょうか。

筆者も以前は、白糸の滝しか知りませんでした。

ところが糸島の地図を眺めていると、他にもたくさんの滝があることがわかりました。

今回はその1つ、「鳴滝」に行ってみました。

山中の竹林や木立を抜ければ大きなアリと滝、川を渡り滝を目の前にし、非日常的な空間を満喫!

アクセス

鳴滝(なるたき)は西九州自動車道の前原ICから車で15分のところにあります。

車は山中の遊歩道入り口の手前100メートルの場所に3台ほど停められるようです。

筆者は自転車で行ったので、ここからは自転車視点で道中の様子をお伝えしていきます。

 

農道を進む

前原IC方面から鳴滝へ行く途中には、山や畑がのびのびと広がっていました。

空を見れば、雲ひとつない快晴

滝を訪れるのにもってこいの天気ですね♪

 

ふもとにお寺がある

農道を進み、山の麓までやって来ました。

そこには龍国寺(りゅうこくじ)というお寺があります。

平家一門の菩提を弔うために建立されたといわれる、約800年の歴史を持つお寺だそうです。

付近に鳴滝の方向を示す看板があるので、それに沿って進んでいきましょう。

お寺があった麓から、だいぶ上ってきました。周囲の景色も少しずつ山の中っぽくなってきましたね。

深呼吸すると、ひんやりと気持ちの良い空気が、肺の中にいっぱいに入ってきます。

とりあえず看板を信じて、どんどん上っていきましょう!

 

神秘的な空間

先ほどの看板があったところから上っていくと、右と左に分岐している場所に辿り着きました。

その分岐点には看板がなかったので、「右かな」と何となく右に曲がってみたところ、間違いだったようです。

「幽玄(ゆうげん)」という言葉がピッタリな、情趣に富んだ竹林に迷い込んでしまいました。

とても心地よい竹林ですが、そのまま突き進んでいくと山を下りてしまうことに。

めったに見られない神秘的な空間を楽しんだら、大人しく分岐点まで引き返しましょう。

 

あたたかな日なた道

道を間違えた分岐点まで戻り、今度は左の道へ進みました。

するとさっきの道とは打って変わって、明るい日なた道に出ました。

道端には花が咲いています。みかん畑もありました。

春にピクニックをしているような気分です。

少し進むと、大きな岩がいくつか転がった木陰がありました。

何となく、糸島の可也山にある「石切り場跡」に似た雰囲気ですね。

 

茂みあり、アリもいた

日なた道を道なりに歩いていくと、岩に赤く矢印が書かれてあるのが見えました。

文字がないので確証はありませんが、おそらく鳴滝への道筋を示しているのでしょう。

矢印の通りに進んでいくと、かすかに水が落ちる音がしてきました。

「おお、滝が近いぞ!」

喜び勇んだ筆者の足取りは、どんどん早くなっていきました。

少しすると開けた草地に出たので、そこに自転車を止めてその先は歩いていくことに。

「ザザー」

「おー、滝の音がしてるな! どれどれどうやって近づくのかな」

かなり草が生い茂っているので、訪れる際には長袖、長ズボンで行かれることをオススメします。

中には膝より高い草もあり、虫や蛇が少し怖かったですが、意を決して草原の中に飛び込みました。

水音が聞こえる方に進むと柵があり、そばに近づくと柵の上にアリがいるのが見えました。

アリはかなり大きかったです。

ギリギリまで気がつかず、柵に顔を近づけたときに目の前にアリがいたので、驚きのあまり飛び上がりそうになりました。

 

滝が見える

柵の向こうに見えたのは、滝というより用水路でした。

「あれ? こんなもんなのか?」

ちょっとガッカリしかけましたが、辺りを見渡して見ると、ちゃんと「滝」がありました!

この場所からだと少し遠いようなので、近くまで行ってみます。

 

川を渡る!

大きな滝を間近で見るためには、川(というより用水路?)を渡る必要があります。

流れは少し速いですが、「えーい、ままよ!」と川に飛び込みました。

じっとしていると流されそうなので、1ヶ所に留まらずに「ハッ! よっ!」と一気に渡り切るのがコツです。

ただし、靴を濡らしたくない人や命を危険にさらしたくない人は、マネしないでくださいね。

 

滝の近くでは

川を渡って、水際の狭い道を進んでいきます。

大きな滝が、目の前まで近づいてきました。

音が凄まじく、滝の勢いもかなりあります。

耳に聞こえるのは流れ落ちる水の音だけ。あとは何も聞こえません。

もしこの場所で誰かと大声で話しても、たぶん会話にならないでしょう。

心の垢を流し去り、清々しい気分になったところで、この鳴滝を後にすることにしました。

筆者はこのあと、同じ日に「千寿院の滝」というところにも行くことになります。

そちらも記事にしていますので、詳しくは以下からご覧ください♪

 

滝という非日常的なスポット

糸島にある「鳴滝」の様子をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?

糸島の滝と言えば「白糸の滝」が特に有名ですが、地図を眺めてみると他にもたくさんの滝があります。

滝を訪れるということは、一種の非日常的な体験です。滝の間近に行けば、そこには滝と自分しかありません。

己を静かに見つめ直し、日々の不安や悩みを流し去ることができるでしょう。

また、滝に行く途中に通る山道や竹林も心を清々しくしてくれます。

ぜひ機会があれば、糸島の滝を訪れてみてください!

INFORMATION

店名:

鳴滝(なるたき)

住所:

福岡県糸島市二丈長石

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
おぬま

おぬま

歌って踊る学生ライター

MVP 2023

MVP 2023

あらゆる点から、2023年に最も活躍してくれたライターに贈られる賞です。

九州大学文学部の4年生。興味を持ったことは、とことん深めるタイプ。 今ハマっているのは、筋トレと瞑想と踊り。 YouTubeチャンネル「おぬまのダンスパラダイス♬」やブログ「おぬまの糸島探検記」を運営。 日本語検定1級、漢字検定準1級。