環境にちょっといいものを。糸島・西浦漁港のエコ×オシャレな雑貨店「365」

環境にちょっといいものを。糸島・西浦漁港のエコ×オシャレな雑貨店「365」

日用品を選ぶ際、皆さんはどんなことを重視していますか?
使いやすさ、価格、量、香り…、選ぶ基準は、人によってさまざまだと思います。

糸島・西浦漁港で、週1日だけ営業している雑貨店「365」さん。
こちらでは「環境にいい」を基準に選んだ、おしゃれな日用品やおいしい自然食を販売しています。
「環境に配慮って、どういう商品?」と思ったそこのあなた。どんな商品があるのか、少しお店を覗いてみませんか?

自然や体に良いだけでなく、生活の質も上げてくれる。そんな商品をラインナップ。

漁師小屋をリノベーションした店舗

今回紹介する「365」さんがあるのは、福岡市西区の西浦漁港。西九州自動車道・今宿ICから車でおよそ20分の場所です。

海に面して漁師小屋がいくつも立ち並んでおり、そのうちの1つがお店になっています。

なかなか渋い外観です。道路を挟んで駐車スペースがあるので、車で訪れた際には好きな場所に停めていいとのこと。

さっそく店内に…と思ったら、入口には2つの表札が。

この場所では、「MUNI」というアンティーク雑貨を取り扱うお店が営業していて、365さんはその店舗のスペースを借りる形で週1日のみ営業しています。

 

「エコ=かわいくない・おいしくない」のイメージを覆す商品

365さんで販売しているのは、環境に配慮した商品や植物由来の原材料を使用した食品

「環境に配慮した…」「植物由来の…」こう聞いて、ついつい考えてしまうのは「かわいくない」「おいしくない」というイメージ。

しかし、お店に並ぶ商品はどれもデザイン性が高く、思わず手に取りたくなってしまうものばかり。食品の味も、通常の食品以上においしいというので驚きです。

「おしゃれでおいしくて、それでいて実は環境にもいい。そんな商品を通して、1人でも多くの人が環境問題に興味を持ってもらえたらうれしいです。」

そう話すのは、店長の佐々木まいさんです。

佐々木さんが環境問題に真剣に向き合い始めたのは、3年前のこと。

新型コロナウイルスが流行し自らの生活を見直すなかで、水質汚染や工業型畜産による温室効果ガスの排出など、環境問題の深刻な現状を知る機会があり「切実に危ないと感じました」

この出来事をきっかけに、できるだけ環境に良い日用品を選ぶようになった佐々木さん。温室効果ガスの削減につなげるため、肉や乳製品を食べない生活も続けています。

「探してみたら、機能性の良い日用品やおいしいヴィーガン食はたくさんありました。ただ、どこでも買える訳ではないというのがネックでしたね。」

見つけた良いものを発信し、誰でも気軽に買える場所を作りたい。その思いから2022年4月にお店をスタートしました。

 

まるで魔法の万能粉!?ホタテ貝100%の「ホタテパウダー」

365さんの商品は、佐々木さんが実際に使ってみて「人に紹介したい!」と感じたものが中心。なかでも、特におすすめしたい「イチオシ商品」を3つ教えてもらいました。

●618 scallop powder 1,100円(税込)

まずは、シンプルなデザインがかわいいこちら。中に入っているのは、産業廃棄物となっていたホタテの貝殻を焼いて砕いたホタテパウダーです。

実は、ホタテパウダーはとても万能!水に溶かすことでアルカリ性になるため、洗濯をはじめ家中の掃除に使うことができるんです。

1袋で約50回の洗濯が可能。除菌・消臭効果も高く、ホタテパウダーを溶かした水は、自然に還る過程で排水溝や河川も綺麗にしてくれます。

通常の洗剤と比べて非常に軽く、場所を取らないというのも魅力。ホタテパウダーに変えることで、重い液体洗剤を持って帰る…という大変さからも解放されますよ。

 

甘くて満足感のある、アメリカンな「ヴィーガンクッキー」

写真左:VEGAN MISO CHUNK COOKIE 400円(税込)
写真右:VEGAN CHOCOLATE CHUNK COOKIE 370円(税込)

続いてのおすすめは、チョコレートがごろごろ入ったクッキー。見た目は通常のクッキーと変わりませんが、卵やバターなどの乳製品は一切使われていません。

東京で自然食を手掛ける女性が、1つ1つ手作りしているこちら。

本来は東京でしか買うことができず、特別に配送してもらっているため、このクッキーを求めて県内外からお客さんが訪れる人気の商品です。

実際に私も食べてみましたが、しっとり甘くて食べ応えがあり、まさに「アメリカ!」というクッキー。物足りなさは全く感じない、大満足のおいしさでした。

味は週替わり。ヴィーガン食としてはもちろん、アレルギーのある人も安心して食べることができます。ぜひ1度食べてみて欲しい商品です。

 

使いやすい未来のお肉「大豆ミート」

●SOY MEAT 842円~896円(税込)

最後は、最近スーパーでも見かけるようになった肉の代用品「大豆ミート」。こちらは、その大豆ミートを乾燥させた商品です。

使い方はとても簡単。お湯の中に5分から10分入れて戻し、水洗いしてよく絞るだけ。湯戻しすることで大きさも1.5倍ほどに膨らみます。

湯戻しの際や戻した後に、専用のシーズニングソースやだしなどで下味をつけるとおいしく食べられるとのこと。

ミンチ、フィレ、ブロックの3種類があり、ハンバーグであればミンチタイプ、生姜焼きやチンジャオロースはフィレタイプ、から揚げにはブロックタイプと料理に合わせて使い分けができます。

常温で1年ほど持つので、常備食や災害時の非常食にも最適。タンパク質で低脂肪という良さから、ダイエット食としても注目が集まっています。

 

365日、環境に良い生活を目指して

誰でもすぐに取り入れられる商品を揃える365さん。お店での買い物を通して、日々使うものの選び方が少し変わるかも。

お店のインスタグラムでは、営業日のほか環境に配慮した生活のヒントや、大豆ミートを使ったおいしそうなレシピをたくさん紹介しています。

興味のある方はぜひチェックしてみてください!

INFORMATION

店名:

365

住所:

福岡市西区西浦

電話番号:

なし(問い合わせはインスタグラムのDMにて)

営業時間:

12:00~16:00

定休日:

不定休

一人当たりの予算:

¥~1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
中山 さおり

中山 さおり

公認ライター

連載賞 2023

連載賞 2023

2023年にメディア上にて、連載記事を担当したライターに贈られる賞です。

放送局の記者を経て、現在はライターとして活動中。東北生まれ、東北育ち。2022年、東北を飛び出し九州・福岡へ。料理とサッカー観戦(主にJリーグ)をこよなく愛する。休日や天気のよい日には、愛車で糸島をドライブし、美しい風景やグルメを開拓中。