【糸島・深江】かわいい声で鳴くカラス、戦国時代の合戦の絵が飾られたお堂、風が気持ち良い石段がある「増江神社」
糸島の深江にある「増江神社」。
知らない人の名前を見たときに、それだけではその人の性格や内面がわからないように、神社もまた名前を聞いただけではどんな神社か想像もつかないもの。
気になったらまず、飛び込んでみるに限ります。
そういうことで筆者は今回、増江神社を訪れてみました。
かわいい声で鳴くカラスや戦国時代の有名な合戦の絵があるお堂など、見どころ聞きどころ満載の神社でした!
目次
かわいい声で鳴くカラス、川中島の合戦の絵が飾られたお堂、風が気持ち良い石段。ゆったりした時間を過ごすなら「増江(ますえ)神社」
アクセス
増江(ますえ)神社は、JR筑肥線の筑前深江駅から歩いて17分。
現在は営業していませんが、「二丈温泉 きららの湯」が神社から歩いて9分のところにあります。
神社の付近は住宅地となっており、駐車場はありません。徒歩か自転車での参詣をオススメします。
かわいいカラス
増江神社の近くまで来ると、子どものはしゃぐ声が聞こえたような気がしました。
「平日の昼間だし、そんなはずはないか」と思っていると、再び同じ声が。
しかしよく耳をすませて聞いてみると、それは人間の声ではないようにも思われます。
謎は、神社の手前まで来たところで解けました。子供の声かと思ったその音は、なんとカラスの鳴き声だったのです。
子どものはしゃぐ声に聞き間違えるような声で鳴くとは、かわいいカラスですね。
神社の入り口へ
かわいいカラスの声を聞きながら、神社の入り口までやって来ました。
いかにも神社という感じの、厳かで気持ちの良い場所です。
さっそく中に入ってみましょう。
境内の様子
まずは境内の雰囲気を感じ取っていただくために、いくつかの写真をご紹介します。
神社に来たら、必ず1枚は下のようなアングルで写真を撮りたくなります(笑)。
地上から空を見上げ、樹木に日の光が射しているシーンです。この日はちょうど、木の枝と日光が重なっていますね。
こちらも、いかにも神社らしい景色です。
堂内に飾られた絵を楽しむ
さて、こちらのお堂の中の様子を覗いてみましょう。
このように、お堂の中には古風な絵が飾ってあります。お堂の中をぐるっと囲むように並べられているので、全部合わせるとかなりの数になるでしょう。
こちらの増江神社では、絵だけでなく表彰状や「高齢者長寿名誉之鑑」という、長生きしている人の名前が書かれた名簿もありました。
地域の人びとと密接にかかわっている神社のようですね。
絵は堂内の至るところに飾ってあります。中には「そんなところに!?」と言いたくなるような場所に飾ってあるものもありました。
絵を飾る方角や場所に意味があったりするのでしょうか。
川中島の合戦を描いた絵
先ほどの章の写真では、堂内の天井や壁面の様子を全体的に映していたので、絵の詳細が少し見えにくかったかもしれません。
カメラのズーム機能を使い、いくつかの絵を大きめに撮ってみました。
この章と次の章に並べたいくつかの写真から、増江神社のお堂に飾られた古風な絵をお楽しみください。
まず最初にこちらの絵には、甲冑姿の武者が多数登場しています。
絵を見たところ、これはおそらく筆者の好きな戦国時代の日本の合戦を描いたものである模様。
服装から察するに、左上で刀をふり上げている人物が上杉謙信で、右下で軍配を上げているのが武田信玄でしょう。
これは世に有名な「川中島の戦い」で、絵に描かれているのはその中でも特に有名な第4次合戦。
この合戦は相当な激戦であったらしく、死者は上杉軍が3000余人、武田軍が4000余人というおびただしいものでした。
その合戦を描いた絵が神社に飾ってあるのは、戦の死傷者を弔うためなのでしょうか。
それとも、「上杉謙信」「武田信玄」「川中島の戦い」といった名前が当時すでにブランド化していて、一種の芸術品として飾られたのでしょうか。
どちらの可能性もあり得そうですね。
その他の絵もよく見てみよう
これからお見せする3枚の絵については、ひと目見ただけでいろいろとわかった「川中島の合戦」の絵ほど、はっきりとしたことは言えません。
それはこれらの絵についての筆者の知識が少ないためですが、こうしてみると「絵を見る目を養う」ということも1つの勉強であり、根気を要するものであるようです。
さて、まずはこちらの絵。
何人かの人が腰を抜かしているのはわかります。真ん中に力の強そうな男がいて、今も1人の人間を持ち上げているようです。
長い間飾られていたために風化したのか、それぞれの人物の表情はとても見づらくなっています。
相撲を取っているのでしょうか。それとも、乱闘を行っているのでしょうか。
いずれにせよ、真ん中で人を持ち上げている人物が主人公であることは間違いなさそうです。
続いてこちらの絵は、女性が2人いて、男性が1人います。
左側にいる女性は逆さまになっており、しかも彗星のように尾を引いているようです。
このことから、左側の女性が空から降ってきて、他の2人が驚いている絵ではないかと思ったのですが、どうでしょうか。
こちらの絵は、武者が2人出てきます。木に雪が積もっているので、冬か雪国での戦闘なのでしょう。
合戦中の一戦闘か、決闘か。
絵の枠に「奉献」とあるので、誰かが神社に寄進した絵であるようです。
石段でひと休み
お堂の絵を一通り見たら、少し疲れてしまいました。
お堂の向こう側には石段があり、さらに上に続いているようです。
いかにも神社、といった雰囲気の写真ですね~。
この石段を上まで上ったら、少し休憩しましょう。
虫の音や鳥の声が、耳に心地よく響きます。
風が吹いてきたようです。
おわりに
ここまで増江神社の様子をお伝えしてきました。
子どもがはしゃぐような声で鳴くカラス、厳かな神社の境内。多くの古風な絵が飾られたお堂に、風が気持ち良い石段の上。
増江神社は、静かで魅力的な神社です。外の世界とは違うゆったりとした時間が流れている、そんなふうに感じます。
日々の生活に疲れた方や、自然に溶け込みたい方にはとてもオススメの場所です。
ぜひ訪れてみてください。
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