愛媛県の伝統的工芸品・砥部焼(とべやき)の魅力を伝えたいと、糸島で専門店を営むご夫婦がいます。
販売している器の数は、なんと1,200点以上!
ここ1軒で、産地の窯元から厳選した質の高い砥部焼の数々に出会うことができますよ。
目次
砥部焼の里を巡ったような充実感のある品ぞろえ
和の雰囲気に包まれたお店へ
「砥部焼専門店 karakusa(からくさ)」さんがあるのは、西九州自動車道・前原ICから車で10分ほどの場所。向かいには長糸小学校があります。
お店は、立派な日本家屋の敷地内に建っています。一見すると「普通の住宅?」と見過ごしてしまいそうになりますが、営業日には上り旗が立っていますのでそれを目印に探してみてください。
店舗の前が駐車スペース。3台ほど停められます。
江戸時代から続く暮らしの器
お店を営むのは、店長の有光久代(ありみつ ひさよ)さんと夫の渉(わたる)さんご夫婦。
砥部焼は、愛媛県の砥部町で江戸時代から作られている歴史ある焼き物です。
ぽってりと厚みのある白磁に手書きの藍色の模様が特徴で、丈夫で値段も手頃なことから日常の器として親しまれてきました。国の伝統的工芸品にも指定されています。
夫婦が砥部焼の販売を始めたのは、渉さんの両親が産地の愛媛県出身で、同じく器の販売をしていたことがきっかけ。
はじめはインターネット上だけの営業でしたが、2018年に自宅敷地内の車庫を改装し実店舗をオープンしました。
店長の久代さんは、砥部焼の魅力について「気を遣わずに毎日食卓に出すことができて、和・洋・中どんな料理にも合うところ」と話していました。
大きな窓からたっぷりと光が差し込むあたたかな雰囲気の店内には、夫婦が実際に100件以上の窯元に足を運んで選んだ器が並びます。
伝統的なものから個性的なものまで、どれもかわいくて目移りしてしまう…。1,200点を超える商品のなかでも人気の商品やオススメの器を教えてもらいました。
1度は見たことがある!?あの器
●唐草の玉縁鉢 3,080円(税込)
この器を一目見て思ったのは「あっ!うどん屋さんの器だ!」。この器、お店でうどんが入っているのをよく見ますよね。
聞いてみると、うどん屋をはじめ糸島や福岡のいろいろな飲食店で使われているそう。
器に描かれているのは、砥部焼を代表する「唐草」の文様。丸い形のかわいらしい縁は「玉縁鉢」と呼ばれ、こちらも砥部焼の特徴のひとつ。
縁に厚みがあるので、持った時に手にしっかりとなじむような感触がありました。丈夫さも実感。
この器を使うだけで自宅で本格的なうどん屋さん気分が味わえます。また、煮物やサラダを入れたりカレー皿に使ったりしてもよさそう。
デザインに心もほっこりするスープマグ
●スープマグ 4,950円(税込)
ちょっと変わった見た目に惹かれ、思わず手に取ってしまったのがこちらのスープマグ。外側の上下、内側、そして取っ手の模様がそれぞれ違っているという遊び心溢れる商品です!
模様の違うパーツを組み合わせて作っているとのこと。水玉や小さなひょうたんなど、手書き感のある素朴なデザインがかわいい。
見た目のかわいさだけでなく、電子レンジ・食洗器がOKというのもうれしいポイント。大きめサイズなのでスープはもちろん、コーヒーやカフェオレをたっぷり飲みたい寒い日にもぴったりな商品です。
飾ってもよし、繊細で美しいお皿
藍色の文様や模様のイメージが強い砥部焼ですが、次に紹介するのは赤色が美しいお皿です。
●赤絵の五寸皿 2,420円(税込)
がらっとイメージが変わる深い赤色と繊細な模様に目が吸い寄せられます。土に鉄を混ぜて焼いてあるため、少しざらっとした質感も魅力的です。
お正月やお祝いの際などには食卓を一層華やかに彩ってくれること間違いなし。何種類かデザインがあるので、並べて飾っても素敵ですね。
個人的にはコーヒーの受け皿として使ったり、お菓子を載せてもいいなあと思いました。
「砥部焼大使」になんでも聞いてみて
「コンパクトに厳選した商品を販売しています。ここに来ていただければ、1日で砥部焼の窯元を巡った気分になれますよ。」と有光さんご夫婦。
2人は、砥部焼の魅力発信に貢献している人が認められる「砥部焼大使」にも任命されているそう。
贈り物としても喜ばれる砥部焼。プロフェッショナルな2人に相談しながら選べば、きっと喜ばれるプレゼントができるはず。
INFORMATION
店名:
砥部焼専門店 karakusa
住所:
福岡県糸島市川付890-1
電話番号:
092-980-5233
営業時間:
10:00〜18:00
定休日:
月〜木
※祝日は営業
一人当たりの予算:
¥1,000~
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