九大のスターを探せ!|食卓を研究する「パスタ場こあじ」シェフ——大屋太亮<前編>

九大のスターを探せ!|食卓を研究する「パスタ場こあじ」シェフ——大屋太亮<前編>

「meets糸島」では、糸島の土地やそこで暮らす人々の魅力について日々発信しています。
そんな糸島にはもう1つの表情があります——それは、”九大生(九州大学の学生)の生活拠点”としての糸島。

「糸島を愛するみなさんに九大生の魅力を知ってもらいたい!」
「九大生と糸島の結びつきをもっと深めたい!」

糸島と九大生の素敵な化学反応を期待して、活躍する九大生にインタビューを行っていきます。
今回は食卓を研究する「パスタ場こあじ」のシェフ、大屋太亮(おおや たすけ)さんを取材しました!

食卓を研究する「パスタ場こあじ」シェフ——大屋太亮

ありがたいことに、九大ミスコン・ミスターコンインタビュー企画に大きな反響をいただき…!

連載を継続させていただけることになりました!

これからも面白い活動をしている九大生を探し、彼ら彼女らの魅力をお伝えしていきたいと思っています。

 

そんな記念すべき初回のゲストは彼!

大屋太亮(おおや たすけ)さん

「パスタ場こあじ」シェフ

大屋太亮(おおや たすけ)さん

九州大学・共創学部2年。
「食卓」の持つ力に可能性を感じており、食卓文化について研究している。
月に1度、自身の店「パスタ場こあじ」を開き、旬の野菜を使用した食事をシェフとして提供。
そのほかにも食品系ベンチャー企業でのインターンでマーケティングを担当したり、こども食堂のスタッフをしたり、ときには卓球のコーチをしたりと幅広く活動。
最近は「ただ、タダ飯を食う会」の主催にも奮闘中!

九州大学・共創学部2年。
「食卓」の持つ力に可能性を感じており、食卓文化について研究している。
月に1度、自身の店「パスタ場こあじ」を開き、旬の野菜を使用した食事をシェフとして提供。
そのほかにも食品系ベンチャー企業でのインターンでマーケティングを担当したり、こども食堂のスタッフをしたり、ときには卓球のコーチをしたりと幅広く活動。
最近は「ただ、タダ飯を食う会」の主催にも奮闘中!

大屋さんとは夏季の集中講義で出会い、「何やらおもしろそうなことをしているぞ」と注目していたんです。今回は、そんな大屋さんの魅力がたっぷりとつまった取材になりました!

ぜひ最後までご覧ください!

 

「パスタ場こあじ」

——大屋さんは「パスタ場こあじ」という、ご自身のお店をやられているんですよね。

はい。月に1度、テナントを借りてパスタ屋さんを開いています。

その季節の旬の野菜を使った料理を僕がシェフとして、お客さんに提供するんです。

 

【きっかけ】——農家さんたちとのつながりで、夢が現実味を帯びてきた

━━なぜこのお店を始めようと思ったんですか?

料理は昔から好きで、小さいころからずっとやってました。

お母さんが褒めてくれるのが嬉しくって…最初はそれが理由だったんですけど。

きっかけは、大学に入学してからの出来事かな。

僕たち、コロナウイルス流行で、入学してすぐキャンパスに行けなくなっちゃったじゃないですか。

やっぱり、周りの友達にも気持ちが荒んでしまう子が多かったんですよね。

僕、そんな子たちのところに食材を持って行って料理して回ったんです。

「Uber Eats」ってあるじゃないですか。僕、「ぷらすけ」ってあだ名で呼ばれてるんで、あれをもじって「プライーツ」とか言って(笑)。

そしたら、僕の料理を食べてくれた子たちが元気になってくれて。僕、それがすっごく嬉しかったんです。

いつかこれをお店としてやりたい。」そんな風に思うようになりました。

僕、「食」についての研究をしてるんですけど、そういう研究をしていると自然と農家さんたちとのつながりが生まれてくるんですよね。

そんな風に知り合いが増えていくと…だんだんさっきの話が現実味を帯びてきたんです。

ありがたいことに都合のいいテナントも見つかり…もうこれはやるしかないな、と。(笑)


うちゃ

農家さんたちとのつながりができたことによって、自然と夢の実現が見えてきてたんですね!

【こだわり】——料理に農家さんたちの「哲学」を溶かし込む

僕のこだわりは、農家さんたちの「哲学」を料理の中に溶かし込むことです。

農家さんたちのご意向を料理に反映させて、それがお客さんに伝わるように。そこを1番こだわっています。

普段、食べている野菜から生産者のことって何もわからないんですよね。

でも本来、「食」と「人」はすごく密接な関係にあるはずなんです。だって昔は、自分が食べるものは自分の畑で作っていたわけですから。

だから、農家さんと消費者の距離を近づけることは持続可能性という点で意義があると思うんです。

農家さんたちがどんな風に野菜を作っているかはもちろん、どんな思いで作っているのか、そもそも彼ら彼女らってどんな人柄なのか…そういうところが伝わる料理をお出しできたら、と思っています。

 

━━「哲学を溶かし込む」と言うと…例えば?

そうですね…第1回の開催のときの話なんですけど。

コース料理だったのに、僕は突き出しとして、なんと水出しのお茶をお出ししたんです。

実は、そのときに食材としてナスを提供してくださった方がお寺の住職さんだったんですよね。

その方はこんな風におっしゃってました。

「いいか。寺に行って、そこで最初に出された茶がまずかったら、その寺は三流だ。」

…そんな方から食材をいただいた僕は、三流のお茶は出せないと思ったんですよね(笑)。

だから僕は彼の意向を汲んで、水出しのお茶をお出ししました。

農家さんたちの考えをなるべく形を変えないまま直接お届けする。そこにこだわりがあります。

 

【パスタを選んだ理由】——生産者と消費者をつなぐひも

━━そういえば、どうしてパスタ屋さんなんでしょう?

ひとつは僕がパスタが大好きだから。僕、たぶん、1日3食パスタでもいけると思います(笑)。

あともうひとつは…パスタって、形状がひもみたいじゃないですか。

僕のコンセプトは生産者と消費者をつなげること。

パスタのひもみたいな形状で、それを表すことができるかなって。…ちょっと後付けみたいな部分もあるんですけどね(笑)。

 

【店名に込めた意味】——洗練と謙虚さ

━━店名の「こあじ」は、どういった思いでつけられたんですか?

「小味」っていう言葉がもともとあって。洗練された味のことを指すんですね。

そういったものを提供したいという思いがひとつ。

あともうひとつは、料理人としての自分が目立つ部分は最小限にして、農家さんと消費者に主役になってもらいたい。

そういった謙虚さの意味も込めて、「こあじ」と名付けました。

 

「パスタ屋こあじ」にお邪魔してきました!

大屋さんの夢や願い、希望が込められた「パスタ屋こあじ」。実際に行ってきました♪

「mulberry house」をお借りして営業しているそう。

INFORMATION

店名:

mulberry house(パスタ屋こあじの間借り店舗)

住所:

福岡県福岡市西区桑原736-3

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

今回の主役はトマト!

つやつやと眩しいトマトが出迎えてくれました♪

 

パンフレットにもセンスがきらり

パンフレットをいただき、そちらを読みながらお料理を待ちます。

本日のお品書きと、大屋さんによるトマト農家さんへのインタビュー。

農家さんの過去、こだわり、トマトへの愛情、夢…。

農家さんの「哲学」が、大屋さんの豊かな表現によって読み手の私にも伝わってきます。

「変声期なんて全く知らない声で」「冷凍庫が宝箱のように口を開ける」「ハウスの中に収まりきらないほどの夢」…。大屋さんのセンスが光る言葉選びに圧倒されてしまいました。

ぜひ1度、お手に取っていただきたい!

 

本日のメニューはこちら!

さて、お料理が運ばれてきました♪

この日のメニューはこちら。

●トマト、ニンニク、唐辛子(アンチョビ)のパスタ 1,000円(税込)
●トマト、オリーブオイル、自然塩のアンティパスト 300円(税込)
●プディング カラメリゼとハンドドリップコーヒー 500円(税込)

さまざまな種類のトマトを楽しめるメニューです。

サラダに使われているトマトは2種類。

大きいトマトをひとくちでパクっといただくと、じゅわっと甘さと香りが広がります…!

少し紫がかった方のトマトはよりフルーティで、まるでブドウのようでした。

青菜もオリーブオイルと自然塩だけを用いた上品な味付けで、まだ自然の香りが漂っていました。

トマトの優しい甘みはパスタにもよく合います。

唐辛子の程よい辛さもまたアクセントを与えていて◎

パスタの茹で具合も絶妙で…大屋さんのパスタ愛が伝わります。(笑)

作ってくれた方の顔がわかる安心感が、お料理に優しさを添えています。

シェフの大屋さんの存在はもちろん、トマトを作った農家さんの存在も。

おふたりに見守られながらお料理をいただいているような、そんな感覚になることができました。

 

お料理の後はデザートを、「mulberry coffee(マルベリーコーヒー)」店長の西さんが淹れてくださるコーヒーとともにいただきます。

落ち着いた空間で、温かいひとときを過ごすことができました。

 

農家さんの哲学が感じられる「パスタ場こあじ」

今回は、大屋さんがシェフを務める「パスタ場こあじ」についてお話を伺い、実際にお店でお料理をいただきました。

生産者と消費者をパスタのようにつなぎたい。

そういった思いで、農家さんの哲学をお料理に込めていく大屋さん。

そんな大屋さんが、「食卓」を関心を持つようになったきっかけは?

そしてこれから進みたいと思っている道とは?

最近始めたという「ただ、タダ飯を食う会」っていったい何?

インタビュー記事の後編では、大屋さんについてより深く探っていきます。

ぜひ後半もご覧ください!

 

大屋さんのSNSはこちらから!

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大屋太亮(Instagram)

大屋太亮(note)