【糸島・多久】メダカのイメージが変わる!魅力満載のメダカフェス「のーりーめだかと愉快な仲間たち2」
メダカと聞いて、皆さんはどんな姿をイメージしますか?
今回筆者が訪れたメダカフェス「のーりーめだかと愉快な仲間たち2」では、「これがメダカ!?」と驚くような、色も形も個性的なメダカたちがたくさん並んでいました。
フェスには大勢のメダカ出店者とお客さんが集まり、そしてメダカ好きの前川brothersによるライブが行われました。
筆者はメダカにあまり詳しくないため、初心者目線でこれからその様子をご紹介していきます。
みんなの思いが1つになって実現したフェス「のーりーめだかと愉快な仲間たち2」
アクセス
メダカフェス「のーりーめだかと愉快な仲間たち2」(メダカと食のコラボレーション)が開催されたのは、糸島市多久にある「やますえ」さんの駐車場。会場は西九州自動車道の前原ICから車で約1分の場所にあります。
フェスの概要
今回のフェスでメダカを販売しているお店は19店舗。どのお店も個性的なメダカを多数連れてきています。今回販売されていたのは川メダカの色々な特徴を見つけてオリジナルのメダカを作っていく「改良メダカ」と呼ばれるもので完全に日本のメダカであり、癒しにもなる上に打ち込めるものであるため、家にいることが多かった近年人気が上昇しているそうです。
メダカの写真を撮ったり、お店の方からメダカについてのお話をいろいろと聞くこともでき、来場者が思う存分メダカの世界を楽しめるフェスになっていました。
さらに飲食店を売っているキッチンカーも11店舗参加していました。フェスは10時から16時まで行われ、先行入場が可能となる9時半ごろにはすでにたくさんの人が並んでいました。
どのメダカも魅力的!フェス当日の様子
会場内はこのように飲食店のキッチンカーとメダカ出店者のテントがたくさん並んでおり、多くのお客さんで賑わっていました。
特に大盛況だったのが、こちらの「夢中メダカ」さん。メダカの世界では「神」と呼ばれており、メダカ出店者さんたちにとって目標となる存在なのだそう。
メダカは飼育を工夫することで体型や色味などが変わるため、個々のメダカの特性の中で何を重視しどのように表現するのかが大事になってきます。
夢中メダカさんはメダカの個性を引き出し表現するのが上手で、ネットオークションで240万円というすごい金額でメダカを販売したこともあるそうです。240万円のメダカ…!1度お目にかかりたいものですね。
今回のフェスでは500円くらいのメダカから2万円ほどするメダカまで、さまざまなメダカが販売されていました。お店によっては「普段ではありえないような大特価」で販売しているところもあり、1つ1つのお店を回ってお気に入りのメダカを探しているお客さんが大勢いらっしゃいました。
メダカはどの品種を掛け合わせるかによって、色や形にさまざまな特性が現れます。特性の現出にそこまで長い時間はかからず、1代でかなり大きな変化が生まれることもあるのだそう。そのためヒレを長くしてみたり綺麗な模様を出してみたりといったことを、わりと手軽に楽しむことができます。
こちらのメダカは「ナイトライダー」と呼ばれ、黒い体と長いヒレ、そして目の色が特徴です。写真手前のメダカは青色、奥にいるメダカは銀色の目をしていますね。どちらも、とても美しい色だなと感じました。
こちらは仮名として「ゾンビ×(北辻×タイプR)F3」という名前が付けられていましたが、正式な名前は買って育てるお客さんにつけてもらいたい、とのこと。
目の色に特徴が出るのは「ゾンビ」という品種の影響で、この品種と掛け合わせるとブルーアイ・シルバーアイ・ブロンズアイなどが出現するようです。
ひとくちにメダカと言っても、実にさまざまな特徴を持った個体が存在するのですね!金魚みたいな色をしていますが、こちらもメダカです。
写真を撮っていると、カメラに気づいたのかこちらを向いてくれました(笑)。見ていると心が和んできます。メダカはとっても可愛らしいですね!
こちらのメダカはまた、先ほどのとはだいぶ違った見た目をしています。ヒレの先の色味や、口から尾にかけての体の曲線が美しいですね。長いヒレで泳いでいる姿はとても優雅で、うっとりするような見た目です。
「紅ほっぺ」という名前のメダカもいました。紅いほっぺたがチャーミングで、会場内で1番可愛いなと個人的に思いました。
たくさんのお客さんが見ている中、メダカたちはみんな自由気ままに泳いでいるように見えました。
水槽の中をあちこち泳ぎ回っている姿を見るだけでも面白く、1日中見ていても飽きないだろうなと思います。
こちらの「シマシマ」というメダカは堂々とした見た目をしており、体型、口元、目に至るまで独特の雰囲気を醸し出しています。
もともと筆者が持っていたメダカのイメージとは大きく異なるユニークな見た目なので、メダカフェスで出会わなければ何の魚か聞かれてもすぐにはわからないかもしれません。
出店者の方々にお話を伺っていると、「家族がメダカ好きだったから」という理由でメダカの飼育・出店を始めた方が多くいらっしゃいました。
こちらの真っ黒なメダカを販売している「クライムメダカ」の方も、奥さんの影響で飼い始めたとのことです。こちらのメダカは飛鳥系オロチという品種で、女性からの人気が高いそう。十分黒く見えますが、お店の方によると「まだ薄い」ようで、この品種は大きくなるほどに黒さを増すとのことでした。
ちなみに黒色のメダカは暑いと産卵率が下がるため、今年の夏はあまり卵が産まれなかったようです。
今回のフェスには、岡山・島根・茨城など、日本全国からメダカ屋さんが集まっていました。こちらのメダカを販売していた「肥後っ娘めだか屋」さんも、熊本から来られています。お店には男性が1人しかいませんでしたが、娘さんが2人おられるとのこと。それで店名に納得がいきました。
お店の方にお話を伺うと、「メダカが好きだから飼育自体は大変じゃないけれど、外のハウスで育てているので、サギがメダカを食べるのに対処するのに頭を悩ませている」とのことでした。特に大きいメダカや柄物系が狙われるそうです。目立つからでしょうか。
今までご紹介した以外にもたくさんのメダカ屋さんが出店しており、魅力的なメダカがいっぱいでした。中には金魚やチョウザメを販売しているお店もあり、「チョウザメはサメではなく、金魚と一緒に飼っても大丈夫」と伺って驚きました。
フェスにかけた思い
今回のフェスの主催者「のーりーめだか」の方にもお話を伺いました。のーりーめだかさんは「坂出三色ラメ」という、日本一の賞を取ったメダカなどを販売しておられました。
主催者の方によると、もともと日本にいるメダカは日本の四季に合っているため育てやすいそう。冬には冬眠もするそうです。メダカの魅力をお尋ねしたところ、即座に「すべてです」と返ってきました。
メダカ屋さん同士でつながり、みんなで発信し、「誰かは誰かのために」という精神で活動されています。それぞれが自分にできることをやって、輪がどんどん広がって夢が叶っていく。熱っぽく語られる主催者の方を見て、夢を持って頑張る人が目指すべき姿がそこにあるように感じました。
今回で2回目となるメダカフェス「のーりーめだかと愉快な仲間たち」は、お客さん、出店者みんな含めて仲間という気持ちで開催されています。今回のフェスを訪れた皆さんへのメッセージとしては、「メダカという生き物を通して、ご縁をつないでいただき、それを他の場所にも広げていってほしい」とのことです。
感動のライブ!みんなが1つになる瞬間
11時から、メダカ好きの前川brothersによる音楽ライブが行われました。主催者の方のお話では、のーりーめだかさんと夢中メダカさんが一緒にメダカをプレゼントしたのがきっかけで、かれこれ2年間のお付き合いがあるそうです。
前川brothersとは、歌手の前川清さんの長男・紘毅(ひろき)さんと次女・侑那(ゆうな)さんのこと。
おふたりとも聴く人の心を震わせるような素晴らしい歌を披露され、トークでの掛け合いも面白く最高でした!
会場の皆さんは手拍子を打っている方やスマホでおふたりを撮っている方、買ったメダカを手に聴き入っている方などさまざまでした。
会場を訪れたお客さん、めだか出店者の皆さん、金魚出店者さん、キッチンカーの皆さん、やますえのスタッフの皆さん、そしてこちらの前川brothers。たくさんの方で賑わっている会場の中に立ち、「みんなの思いが1つになって今この瞬間、素晴らしいフェスが生まれている」と感じました。
おわりに
ここまでメダカフェス「のーりーめだかと愉快な仲間たち」の様子、人々の思いについてご紹介してきました。たくさんの個性的なメダカを間近に見て、その魅力に触れ、「いつか自分もメダカを飼ってみようかな」と思いはじめています。
多くの人の思いが集まって実現した今回のフェス。のーりーめだかさんやその他の出店者の皆さんが、今後どんな夢を描き実現していくのか、とてもワクワクしています。また会場となったやますえさんでも今後、さまざまな面白いイベントが開催されることでしょう。
「メダカと食のコラボレーション」という副題がついた今回のフェス。この2つの要素のコラボレーションは、絶妙だったと思います。これからどんなコラボレーションが生まれていくのか、それも楽しみです。
私たち1人ひとりができることをやって、同じ志を持つ仲間とつながり、その輪をもっと大きく広げて、糸島を盛り上げていきましょう!
INFORMATION
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。